喉をコロコロと鳴らしても・・・手を精一杯伸ばしても・・・
胸に抱き上げる事も叶わないし・・・手に運ぶのもままならない・・・。
おてんとうさまに拝む朝早くから・・・辺りが薄暗く見えなくなる夕暮れまで働いて・・・
一向に暮らし向きが持ち上がらない・・・そんな日々の暮らしの中では・・・
天を仰ぎ祈るのか・・・そこかしこに潜む神様にお願いするのか・・・。
どうしようもなく求めてしまう先のあちこちに・・・神様・仏さまが見えたのかも知れません・・・。

飢餓や飢饉・厄災や疫病が広がり・・・原因も解らない、理解できない出来事に・・・
祭る仕草は自然の出来事で・・・暮らしの至る所では、奇々怪々なお祭りや祈りがあって・・・
時代で少しづつ変わる中・・・いつしか起こりの意味が見えないお祭りになってしまうほど・・・
長い間を過ごした人の想いが残る、多くの祈りがあるのは・・・
毎日の暮らしが・・・とても厳しい時が長かったのかも知れません・・・。

瞬きの幸せな時間が過ぎて・・・足踏みの時が続いて・・・
文明開化の時間にはありえない時代の、神頼みを引っ張りだして来ても・・・
切羽詰まった姿は見えて来ない暮らしを変えて行くには・・・
風を感じて・・・運ばれる香りを感じ・・・頂けるモノすべてに感謝すて・・・
目に浮かぶと見えて来る・・・先人が残してくれた暮らしの中に残されているような気がします。