一筆書きの川が流れている・・・
川面に映る水草と・・・赤青黄色の草花は・・・
自然と流れる時間の中で、生まれては消えて広がり・・・
見捨てられた場所ほど・・・困り果てる雑多な世界を創って生き延びて・・・
豊かな暮らしの果てに、入り込んでゆく・・・。

時には町を飲み込む大きな川も・・・人の暮らしには欠かせなくて・・・
お茶碗を濯ぐにも、稲を広げるにも・・・抱えきれない川が必要です・・・。
豊かな川のほとりには文化が生きて・・・肥えた土地を求めて稀有な伝統も生まれる・・・。
入れ替わり立ち代わりが・・・繰り返されるほど、複雑な迷路に飛び込む暮らしが生まれて行く・・・。

雨の一滴は・・・細い筆の手にこたえに流れて、抱える筆の太さになるまで遥かな旅をして・・・
人が飛び越せない幅に成長すると・・・そこには多種多様な生き物が囲われて来る・・・
泳ぎ切れない大きさに成長すると・・・もうすぐそこは大海原の波のほとり・・・。
欠けては廻らない大きな輪の中に・・・大切な森や川や海の繋がりがあるように・・・
住処に廻る時間の中にも・・・ウルンと刻む時間の流れを取り込んで・・・
いつまでも住み継がれる住まい造りに・・・流れ込んで行ければ良いと思います。