花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

これが筑波山の猪の子供

2012年08月19日 | 写真

筑波山のケーブルカー宮脇駅の下にある駐車場
いでむら(料金5百円)」に車を駐めて、歩き出したら
ばったりと「うり坊(猪の子供)」に出会った。

子犬ほどの大きさで、毛もボサボサだ。
写真を撮ろうと近寄ると、小走りに逃げる
もし付近に母猪がいたら突進される危険が
有ったので、辺りに注意しながら撮影した


生憎と標準ズームだったので、トリミングして
拡大してみた。


草むらに逃げ込む一瞬前に撮影した画像を
トリミングして拡大したもの。優しい眼を
している。が筑波山周辺では農作物を荒らす
厄介者だ。

うり坊と呼ばれる様に、体に縞模様の毛が
ある。
と言っても、「うり」を知らない人も多くなった。
今ではうりではなく「メロン」が主役だ。

うりとは、植物の「瓜」の事で、私の子供の頃は
「まくわうり」と呼ばれる「瓜」が主流だった
その瓜の縞模様に似た体毛が有るのと、楕円形の
体型が「瓜」に似ているところから、猪の子は
うり坊と呼ばれるようになったという

この模様は幼児期のみに現れるもので、迷彩色を
兼ねているという(保護色)。
授乳期を過ぎると、この模様がなくなると言います


数年前にも、真壁のキャンプ場付近で、もう少し
大きい「うり坊」に出くわした。
お互いギョッとして、しばらく睨み有ったものだ。

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病院で組織検査したときに、針を刺した穴から今でも
少量の出血が続いている。
二週間は、過激な運動や仕事と、酒やタバコと刺激物はダメよ
と言われているのだが、家の中でじっとしているなんて
私のしょうに合わない。

テレビを見ていたら、栃木県の益子町で2万本のヒマワリが
休耕田に植えられて、今が見頃だという
とても益子町までは行けないが、近くの筑西市でもヒマワリ
が有ることを思いだした。

制止する家内を振り切って、筑西市に出かけていった
ところが、行ってみるとヒマワリは咲いておらず、黄花コスモスの
黄色やオレンジの花畑のみが盛りだった。

筑西市明野にある「ひまわり畑」の一角に植えられた
黄花コスモスと筑波山

ここの詳しい案内は「筑西市観光協会」に出ています。
出かける前に調べて行けば良かったんだよな(笑)

どうやら「ひまわりフェステバル」は、9月からの様です。
但し期間中は、駐車場が大混雑しますので、シャトルバスが
賢明かもしれません。






筑波山の夏の花2

2012年08月12日 | 写真

イワタバコ(岩煙草)・イワタバコ科イワタバコ属 (写真は女体山下の岩場で撮影)
右下につき出ているのが蕾(最初は白っぽい)

岸壁に生え、葉がタバコの葉に似ている事から
イワタバコと呼ばれる。

根茎以外は無毛。葉は根ぎわにつき、翼があり
長さ3~10センチの柄がある(翼付きの葉柄)

葉の形は、楕円状卵形で長さ10~30センチ
不揃いの鋸歯がある。
(表面にしわの様な網目模様がある)

花は、葉の間から長さ6~12センチの花茎
を1~2個だし、頂に散形花序をつける。
花冠は皿状に開き、直径1.5センチほど
下部は筒となり、先は5裂する

花期 6~8月、分布 本州の福島以西
四国、九州

仲間には、花茎、萼、葉裏に毛のある「ケ
イワタバコ」、、、本州中部地方
花期 5~6月と早い

四国には秋咲きで小型のイワタバコが自生する

南紀には、小型種の「コイワタバコ」がある

八重山諸島には、葉のへりに細かい鋸歯のある
「タイワンイワタバコ」などがある。

(以上 山渓の図鑑から引用)


イワタバコの全形・男体山の自然研究路にて撮影


ソバナ(岨花)・キキョウ科ツリガネニンジン属 咲き始めだった

和名の由来は、険しい道を岨道(そばみち)というが
そのようなところに自生しているからとか

ソバナをゆでると蕎麦の香りがするからとか

山で仕事をする人を杣人(そまびと)と言う
そのような杣人が好んで食べていたのでソバナ
の名がついたとか、諸説ある

茎は0.5~1メートル、ときには上部で分枝する
ふつう無毛だが、まれに長い毛のあるものもある

葉は互生し、長い柄があり、卵形または広披針形で
長さ5~10センチ、幅は3~8センチ、やや薄く
やわらかで、ふちに粗い鋸歯がある。
上部の葉は小型となり、柄は無い

花は茎頂にまばらな円錐花序につき、垂れ下がる。
花冠は淡青紫色、先端が広がった鐘形で長さ2~
3センチ、裂片はやや反り返る。

花柱は、ふつうつき出ない(やや外に出るくらい)
萼裂片は披針形で全縁、長さは5~8ミリ

花期 8~9月 分布 本州、四国、九州

花の中に5本の雄しべがあり、めしべより
先に熟して花粉を出す。

めしべの花柱の先は、雄しべがしなびた頃に
変化する。
花柱の先は柱頭で、3裂する。

めしべは後から熟する
雄しべとめしべの熟する時期をずらして
自家受粉を避けている。


ソバナの花柱は、やや外に出るくらい(つき出さない)


タマガワホトトギス(玉川杜鵑)・ユリ科ホトトギス属

和名の由来となった京都府綴喜郡井出町を流れる「井出の
玉川」はヤマブキの名所で、井出の玉川と言えば、ヤマブキ
の黄色を思い浮かぶほど知られていた。
そのヤマブキに似た黄色の花を咲かすので玉川杜鵑になったという

鳥のホトトギスは、胸毛あたりに斑紋が有り、それが花びらの
斑点に似ている事から、この花にホトトギスと名前がついたという

ちなみに井出の玉川には、ホトトギスは自生しないという。

ホトトギスは、山地の谷沿いや湿った林内に生え、高さ40
~80センチ、葉は広楕円形で長さ8~18センチ
基部は茎を抱く。茎頂や上部葉腋に散房花序をだし
黄色い花をつける。
花期 7~9月 分布 本州、四国、九州

玉川ホトトギスの花柱は3裂し、裂片はさらに2裂し、線状
突起が密生する。
雄しべは6個のうち3個はその下に開く。
花被には紫褐色斑点が蜜布する

なお、花びらは6枚。花びら基部の外側に丸い突起があり
これを距(きょ)と呼ぶ


撮影中に偶然 マルハナバチと思われるものが吸蜜に来た

蕾の基部の突起が足のようで可愛い、これが距なのかな

この時期は、花だけではなく、実をつけているものも
あり、観察すると面白い


トチバニンジン(栃葉人参)・ウコギ科トチバニンジン属

和名は、葉がトチノキに、根が朝鮮人参に似ていることから
名付けられたという。
花よりも、この写真のような真っ赤な実が目立つ


朝露に輝くトチバニンジンの実


トチバニンジンの全身


中にはこんなのも有った。

なお、果実の先端が黒いものをソウシシヨウニンジン(想思子様人参)
という と図鑑の写真説明に出ていたが、回りが赤くて先端が黒いもの
なので、これとは別だと思うが、赤くなるのはこれからだと思うので
確かめて見たい気もする。

正面から撮った写真をトリミングで拡大したもの



ツクバネソウ(衝羽根草)・ユリ科ツクバネソウ属 実が出来かかっている

輪生葉を羽根つきの羽根にたとえた名前
茎は高さ15~40センチ。葉は4個輪生し、長さ
4~10センチ、無柄。

茎頂にに長さ3~10センチの花柄を立て、緑色の
花を上向きにつける。
外花被片4個は披針形で長さ1~2センチ。
内花被は無い。
雄しべは8個。雌しべの柱頭は4個
花期 5~8月 分布 北海道、本州、四国、九州


ツクバネソウの実、羽根つきの球にそっくりになる


ツクバネソウの実が落ちた跡

ユリ科の植物は、花びらや雄しべの数が3とか
6とか3の倍数が基本だが、ツクバネソウは
4が基本の非常にユニークな草である。

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オリンピックのサッカーが深夜なので、寝不足で
筑波山に行ったら、連日の猛暑で大汗をかいた

ついにはズボンも下着も汗だらけで、お漏らししたような
ぬれ模様、言い訳しながら歩くこともできないし、これには
参ったよ。すれ違った山ガールも笑っていたし
花の写真も地獄だなー

自然研究路でキンレイカを撮っていたら、複数の登山者の方から
花の情報を頂いた。

この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうこざいました。




筑波山の夏の花

2012年08月03日 | 写真

イワタバコが咲き始めていた。


キャンプ場からの登山道にはコバギボウシが沢山


コバギボウシとトンボ


キャンプ場周辺に多いタマアジサイ


タマアジサイの花の咲き始め


ウツボグサの花


ミミガタテンナンショウの赤い実


ヤマジノホトトギスの花・ほとんどは蕾で一輪のみ
咲いていた。


女体山の山頂付近はユリが沢山咲いていた


女体山の山頂と奥に霞ヶ浦


晴天の御幸ヶ原・熱中症になりそうな暑さで
登山客も少ない。


御幸ヶ原から加波山を望む

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立身岩の忘れ物

最初は、小物入れかと思ったが
広げて見たら

ゲー、ブラジャー

どうしてこんなところに忘れるんじゃ

おじさんは妄想をたくましく想像する

答え その1
汗でぬれたので乾かした。 まっそれは無いか

答え その2
彼氏に○ ○ された。 ホントかよ (笑)

答え その3
某テレビ局のどっきりカメラ これも無いか

とりあえず元の場所に置いたから取りに来てね
おじさんはデバガメでは有りませぬ。

そう言えば、数年前の女峰山でも、ハイマツだったか
シャクナゲだったかの木の上にブラジャーが置いてあったなー。
あれは地味な肌色だったが、山ガールは登ると
脱ぎたくなるのか 脱ぐときは教えてくれ!!(笑)


筑波山でオニノヤガラ?

2012年08月03日 | 写真

オニノヤガラ(鬼の矢柄)・ラン科オニノヤガラ属
筑波山で初めて見たので、断定はできないが、たぶん
オニノヤガラだと思う。

すでにピークを過ぎていたので、イマイチだが
珍しいので掲載する。


こちらは花が終わりかけていたもの

オニノヤガラは、雑木林内に生える葉緑素の無い
腐生植物。
ナラタケの菌糸と共生し、ジャガイモのような
肥厚した塊茎をつくる。
塊茎は地上部の生長につれて養分をとられ、中空
に近くなるが、養分が残っている場合には細長い
地下茎をのばす。

地下茎は、ナラタケの菌糸から養分をとり、やがて
新しい塊茎をつくる。

花茎は高さ0.6~1メートルで黄赤色を帯び、まばらに
膜質の鱗片をつける
花は黄褐色を帯び、総状に多数つく。

尚、丈が低く、花や花茎が淡黄白色のものを
「シロテンマ」という

また地上部に葉緑素をもち、花や花茎が緑色を
帯びるものを「アオテンマ」(アオオニノヤガラ)
という。
花期 6月~7月、分布 北海道、本州、四国、九州


花茎の途中についている鱗片状のもの


花茎の根元部分、葉っぱは出ていない。




剣山に咲く花

2012年08月02日 | 写真

トゲアザミ・(刺薊)キク科アザミ属 ノアザミの変種
分布は四国、草丈は低く、ふつう高さ20~40センチぐらい。
茎には蜜に毛がある。葉は茎にやや蜜につき、倒卵状長楕円形で
羽状に中裂し、裂片の刺針が5~7ミリと長い。
頭花は上向きにつき、直径3~4センチ、総苟片の先は刺状と
なり、長くとがる。 花期 5~8月 剣山に多い


トゲアザミ


剣山山頂の草原に咲くトゲアザミ
この日、山頂周辺で多かった花は、このトゲアザミだった。



イヨフウロ(伊予風露)・別名シコクフウロ
フウロソウ科フウロソウ属
山地の草原にに生える高さ30~70センチの多年草
茎や葉柄に開出するか下向きの粗毛がある。
葉は幅5~10センチで、掌状に5個に中~深裂し
両面とも毛がある。
托葉は膜質で、2個が基部で合生し、長さ約1センチ。
花は紅紫色で直径約3センチ、基部に白毛が有る。
花期 7~9月 分布 本州の東海地方以西、四国、九州

特徴は、花弁の先端が3裂するものと、3裂しないものが
混じる。
花の基部のふちに白毛が有る
雄しべは対になる5個の葯が前後して開く。


イヨフウロ
こちらの写真は色飛びしてしまったが、花弁の先端が
3裂風にややへこんで見える。

剣山には、他に「ヒメフウロ」と呼ばれるフウロソウが
咲くと言われています。
特徴は、花弁に濃い2個のすじが入る(紅色)
別名シオヤキソウと呼ばれる様に、塩を焼いたような
臭気があるそうです。
石灰岩地に生える高さ20~60センチの1年草~
越年草、分布は本州中部と四国の剣山


ナンゴククガイソウ(南国九蓋草)・ゴマノハグサ科クガイソウ属
普通のクガイソウは花軸に短毛を散生するが、ナンゴククガイソウは
花軸に毛が無い
もので紀伊半島、四国、九州に
見られる。

花冠の特徴は、筒状で先は浅く4裂する。
雄しべは2個で、長くつきだす。
萼は5深裂。1花に1個の線状の苟葉をもち
花柄が有る。
今回は、マクロ写真を撮らなかったので、花冠の
拡大写真をお見せできないのが残念です。
一個一個の筒状の花が、花柄で花軸について
穂状の長い総状花序となっている。


ナンゴククガイソウの群生するお花畑


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ロンドンオリンピックの気になる話題

サッカーファンの私としては、なでしこの沢選手のやつれ
が気になる。
と言うのも、釜本さんが沢の頬がこけていると心配している
記事がスポーツ紙に載っていたからだ。
本当はどうなのだろうか。

茨城出身の大津選手が、スペイン戦で値千金のゴールをあげて
改めて見直しました。
交代後のあの涙の祈り、気持ち判りますよね。

そのスペイン戦で外しまくった永井選手が、やってくれました
モロッコ戦
あの技ありのゴールに、私はかつての野人岡野を思い出します
1997年の「ジョホールバルの歓喜」と呼ばれるフランスW杯の
アジア代表決定戦で、イランからあげた決勝点は、岡野選手の
快足から生まれたものでした。

岡野が野人と呼ばれるようになった訳も面白い逸話ですが
彼がただの野人では無いのです。
彼は入学した島根の松江日本大学高校で、部員二人の状態から
サッカー部を立ち上げ、高校からサッカーを始めた部員を集めて
監督兼キャプテンとしてチームを牽引、ついには島根県で3位に
なるまでのチームに育てたと言われています。
現在その学校は(現・立正大学淞南高校)島根県のサッカーの
名門校となっている。
岡野は現在でもサッカーを続けていて、ガイナーレ鳥取に所属する。
彼のようにサッカーに情熱を燃やす選手達が、今日の日本の
サッカーを築いて来たと言える。

ところで、なでしこの大先輩でもある「大竹七未」さんが
6月にJ2の松本雅のMF弦巻さんと結婚したというのを最近
知って、びっくりしました。
12歳も年下と結婚できるなんて、凄いよー。
いや、おめでとうこざいます。(笑)








山百合かおる宝篋山の道

2012年07月24日 | 写真

林の中に山百合が咲く宝篋山登山道

大きな花で垂れ下がる山百合

しべのあでやかな色に酔う

宝篋山の帰り道は、山口2コースを下った
コバギボウシやキンポウゲが咲いて、夏の盛りが
訪れている。
ホンド狸が出るという沢を越えれば、清流の水音が
涼しげに聞こえる。

分譲墓地の上の登山口に近づくと、山百合が
そこかしこに咲いて、静かに揺れている
幾分ピークが過ぎて、咲き始めのような強烈な
香りは無い。
ほのかに隠微な香りが残っている。

2ローターのヘリが、けたたましい音で旋回して
尾根の彼方に消えた。


カモフラージュかな


カメラを近づけると、どこかへ飛んだ

宝篋山のコクラン

2012年07月23日 | 写真

宝篋山に咲くコクラン・コクラン(黒蘭)ラン科クモキリソウ属


コクラン・花の色が黒い。常緑樹林内に生える多年草。
偽球茎は多肉質。葉は広楕円形で先はとがり、長さ5~
12センチ。
花茎は高さ15~30センチ。
暗紫色の花を5~10個総状につける。
萼片は披針形で長さ1センチ
側花弁は線形。
唇弁は倒卵形で長さ約1センチ、反曲し
先端はへこむ。
基部に2個の針状突起が有る。
(山と渓谷の「山に咲く花」から引用)


コクランを正面から見た写真(左の花)
唇弁はへこんで手前に反局(反り返る)
背後には「ずい柱」が直立している
右の花は、直立した「ずい柱」の下から
管状の背萼片がつき出ている。
くもの糸がついているのがご愛敬(笑)


コクランの側面写真
左に突き出ている太い管状のものが背萼片
中央に立っているのがずい柱
右に反り返っているのが唇弁


コクランの側面写真
逆側から見た側面なので、背萼片は右につき出ている
上に立っているのが「ずい柱」
唇弁が左に反曲しているのが判ると思う


コクランの裏面写真

時期的に遅くて、花が終わっているかなと思いつつ
筑波山と尾根続きの山「宝篋山」にコクランを撮りに行った
登山道の脇が下草狩刈りで刈り払われていたので心配したが
コクランは今年も無事に咲いていた。

場所によっては、まとまって咲いていたコクラン
例によって蚊が無数に寄ってくるので落ち着いて
撮っていられないし、今日の蒸し暑さは熱中症に
なりそうだった。

柱、筑波山は国定公園なので、植物を始め一切の
採集を禁じられています。
とるのは写真だけにしてくださいね。


ひっそりと樹林下に咲くクモキリソウ・筑波山

2012年06月20日 | 写真

台風一過の筑波山、久々にすっきりと姿が見える
手前の芝畑には、台風の名残の水がたまっていた。

奥日光では、いろは坂で土砂崩れがあって、通行止めだという
昼過ぎになったら気温が急激に上がって、熱中症になりそうだった

とりあえず涼しげな白滝の写真でもどうぞ

かつては、山岳修行の行者さんが滝に打たれる滝行を
やっていた場所と思われる。
今でも一本だけ太い木製の樋から水が流れ落ちているが
後の二本は上流を石で止めている。

こちらは白滝の下流の滝、右脇の崖に不動尊が奉ってある


クモキリソウ・ラン科クモキリソウ属 (雲切草)
こちらはまだ咲き始め

ほぼ満開のクモキリソウ
林内に生える多年草。偽球茎は球形で露出する。
(筆者注、偽球茎とは、肥大した茎の基部のこと
堀勝さんの原色植物観察図鑑に寄れば、根元に卵形の球があって養分を
蓄え、地上にあらわれていると説明されています
)
葉は2枚。広卵形で長さ約10センチ、縁は細かく波打ち
葉脈の編目ははっきりしない。
花茎は高さ10~20センチ、5~15個の花をつける
花は淡緑色または黒褐色で、萼片、側花弁とも長さ8センチ
で細い管状。
唇弁は反り返る。花期6月~8月、分布 日本全土
以上「山渓の山に咲く花」から引用


クモキリソウの花姿、花の部分のトリミング


上の写真の右下の部分拡大、花の正面から


同じく左の花は側面から見た形

追記、新井和也さんの「八ヶ岳・霧ヶ峰植物手帳」
(JTBパブリッシング発行、大人の遠足BOOKシリーズ)
によれば、和名は雲切草とされることもあるが、花の形から
昆虫の蜘蛛の腹部を切り落とした姿に花が似ることから
蜘蛛切草と表記しています。


この時期の林内の道は、虫との戦いだ。
虫除けスプレーぐらいでは、効果が無い。
ましてやじっとピント合わせをやっていると嫌になるほど
襲いかかってくる。
毎回、逃げ帰ってくる私だ






筑波山の無葉蘭

2012年06月18日 | 写真

筑波山の無葉蘭が咲き始めた


無葉蘭の全体像はこんな形、ただし写真のものは二株が
絡んでいる。
名前の通り葉っぱがない。
地味な花なのだが、ランと言うだけで盗掘する人がいる。

昨年はかなりの数が有ったが、今年は半分以下に減った。
原因の一つは、間伐と下草刈りで生育地が荒れたこと
山の手入れをする際、ここが無葉蘭の生育地と知らなかった
のだろう。
切り倒した木や枝をあちらこちらに積み上げられて、無葉蘭
にとっては、生育環境が悪化したかもしれない。
来年は、もう少し出てくれると嬉しいのだが。


ムヨウラン(無葉蘭)・ラン科ムヨウラン属
常緑樹林帯内に生える葉緑素を持たない腐生植物
茎は高さ30~40センチ。茎頂に淡黄色の花を
数個つける。
萼片、側弁花は同形。長さ1.5センチ、半開する
唇弁は先端内部に内向する毛状突起が有る
花期6~7月、分布 本州、四国、九州


咲き始めのムヨウラン

数が減ったので、その全ての位置をGPSで記録してきた。
8割方はまだ蕾で、今週末には咲くだろう。

今夜はなでしことアメリカの試合が有るので、本日はこれまで



国営ひたち海浜公園に咲くオオウメガサソウ

2012年06月13日 | 写真

オオウメガサソウ・イチヤクソウ科ウメガサソウ属

オオウメガサソウは、北半球の冷温帯から亜寒帯を中心に
分布し、日本では北海道、青森県、岩手県などと共に
茨城県の東海村や国営ひたち海浜公園など、ごく限られた
場所に自生している。

梅によく似た花を笠状に下向きに咲かせる事からこの名がある
環境省の準絶滅危惧種。茨城県では絶滅危惧種に指定されている
国営ひたち海浜公園の自生地は、世界分布の南限地にあたる
貴重な植物です。


オオウメガサソウの横顔


オオウメガサソウの蕾もピンクで超カワイイ!!


オオウメガサソウの群落、花は無いが輪生状の葉っぱが
群生していた。
このすべてが地下茎で繋がっているので、一株だけ取り出す
事はできない。

詳しい特徴は、2010年6月の私のブログに書いてあるので
そちらも参照して欲しい

ひたち海浜公園に咲く絶滅危惧種・オオウメガサソウ

尚、オオウメガサソウの花には、面白い特徴があるそうです
最初の元気が良い頃の花は 下向き
それが過ぎると花は 横向きになる
最後は 上向きになって終わる

と言うことで、2010年のブログの花は、終盤だったので上向き
今年の写真は、咲き始めなので、元気が良く下向きなのです。
オオウメガサソウの公開は、6月13日から6月20日まで
なので、早めに行って元気な下向きを見ましょう。

国営ひたち海浜公園のホームページ

イベント情報はこちらに出ています


また同じく絶滅危惧種の「ハナハタザオ」が砂丘ガーデンの
2番の小山に咲いています。


ハナハタザオ・アブラナ科ハナハタザオ属
環境省絶滅危惧種1B類、茨城県レッドデータブックでは
絶滅危惧種1A類に指定されている。


上の写真をトリミングして花の部分を拡大したもの

中部地方から東北地方南部にかけて、海岸地方または山地の
日当たりのよいところに生える2年草。
茎は直立し高さ15~60センチ位。上部で多く分枝する。
茎葉ともまばらに毛がある。根生葉は束生し、茎上葉は互生する
5月頃茎の頂から花序を出して淡紅紫色の十字状花をつける
長角果は長さ5センチぐらいになる。

以上「学生板 牧野日本植物図鑑」から引用
但し「茨城県自然博物館」の説明では、花期は6月~8月になっている


砂丘ガーデンに入って、この2番の石がある小山に
ハナハタザオが公開されている。


小山には、このネームプレートも立っているので
間違うことは無いだろう。



那須・北温泉付近に咲くノビネチドリ

2012年06月12日 | 写真

ノビネチドリ・ラン科テガタチドリ属 (延根千鳥)
同属のテガタチドリとの見分け方
葉の縁が波打つ、唇弁に普通二本のすじがある
唇弁の先が3裂してやや尖る(テガタ千鳥は丸い)
などの特徴がある。


うえの写真の中心部をトリミングで拡大した


延根千鳥の葉、葉の縁が波打つという特徴がある。


6月10日、いつもの花友と那須の中の大倉尾根に
白八汐を見に行った。
梅雨入りのさなかに行ったので、途中で雨に降られ
たりしたが、土日しか行けない人がいるので、これは
仕方がない。

今回のコースは、花友の希望で北温泉から登山道を
登る事にした。
北温泉の駐車場に行ったら、すでに満車で駐められない
200メートルほど手前の「駒止め滝臨時駐車場」に駐めて
車道を歩いていたら、ノビネチドリが咲いていた。

もしも北温泉の駐車場に止められたら、見ることも
できなかったに違いない。
やはり花は歩くものに見方してくれるのだ。

W胚のサッカー予選が始まったので、今日はここまで






土浦市内の鷺(さぎ)のコロニー

2012年06月09日 | 写真

つくば市から土浦境線と呼ばれる県道24号線を土浦に向けて走ると
桜川に架かる学園大橋を渡る。
この学園大橋の脇が巨大な鷺のコロニーになっている。
すぐ近くの上流側には、国道6号線の桜川橋がある。
鷺のコロニーは、その二つの橋の間を埋め尽くしているようだ

いつもは車で通り過ぎるだけだったが、今日は歯医者の帰りに
すぐ脇の市民運動公園に車を止めて写真を撮りに行った。

もう幼鳥もかなり大きくなって、飛べるようになり始めたようだ
学園大橋の上から写真を撮っていたが、何に驚いたのか、橋の下
近くにいた幼鳥が一斉に飛び立った。
飛び慣れていないのが一目でわかる。ぎこちなく羽ばたいている

鷺のコロニーは面白い、同一種では無く、何種類もの鷺が混在して
コロニーを作っている。
おしゃべりの好きな奴もいれば、孤独の好きな奴もいる。












以前、鷺のコロニーは、桜川のもっと上流の、つくば市と筑西市の
境界に近い「筑真橋」の橋際にあった。
これだけの大集団だと、排泄物で竹が枯れてしまうと言う
枯れると又、新たな場所に移動するという

八ヶ岳に咲くホテイラン

2012年06月07日 | 写真

ホテイラン・ラン科ホテイラン属、漢字で書くと布袋蘭
唇弁の形状を布袋様の腹に見立てて布袋蘭と名付けたとか

山渓の日本の高山植物によれば、基準標本は日本である。
またこの本に使われているホテイランの写真も八ヶ岳の花である。
この本の説明を引用すると、本州中部地方以北の山地帯~亜高山帯の
林内に生える高さ6~15センチの多年草。

葉は1個根生し、長さ2.5~5センチ、幅1.5~3センチの
卵状楕円形で縦じわが目立つ。裏面は紫色。

萼片と側花弁は紅紫色。唇弁は白色で基部が袋状にふくれ、淡褐色の
斑点がある。唇弁の開口部には粗毛がある。距はふたまたに分かれる

母種は北半球北部(日本では青森県以北)に分布するヒメホテイラン
距が唇弁からつきでない。


八ヶ岳の美濃戸口から登る登山道脇の保護地に咲いているホテイラン
社団法人長野県林業コンサルタント協会が編集した「信州の希少植物
と森林(もり)づくり
」という図鑑によれば、このホテイランが長野県の
絶滅危惧1A類に指定されている。環境省のランクでは絶滅危惧1B類になっているという

ついでに、この本の説明も引用すると、地生ラン。1葉1茎を出す。葉は広楕円形で
縦じわが目立ち、裏面は紫色を帯びている。
花茎は直立し、高さ5~15センチ。茎頂に淡紅色の美しい花を1個咲かせる
唇弁は下に垂れ、背面はふくらみ、先が距となり2裂してつき出る。花期は6月
生育環境 亜高山帯の針葉樹林の林床。
分布 本州(中部地方)。日本固有

ロープの張られた保護地で、中には入れないので、正面から撮影できる個体は
少ない。
やむを得ず。様々な角度から撮影した花の姿です。






尚、参考のために、昭和63年5月発行の「北館」のコンパクト版、原色高山植物図鑑Ⅱ
の説明を紹介する。
分布 本州中部地方。生態 亜高山帯、針葉樹林の暗所に生える多年草。稀種。
形態 根茎は楕円形、多肉。茎 単生、直立。
葉 1個根生、有柄、長さ2.5~5センチ、卵状楕円形。基部は浅心形、葉面と
縁にしわ。表は緑色と紫色のだんだら模様で光沢、裏は紫色。
花期 5~6月。 花 高さ6~15センチの花茎を単生直立、1個頂生、大形
紅紫色。
茎に膜質の2しょうと1包葉。花弁5は長皮針形。

この2しょうと言うのが私には判らない、誰か教えて!!








河川敷の丁字草

2012年05月28日 | 写真

チョウジソウ・キョウチクトウ科チョウジソウ属
花の名前の由来は、花を横から見ると丁の字に見えるとか
フトモモ科のチョウジの花に似ているからと言われる。


上の写真をトリミングして拡大すると、花弁の基部に
突起状の毛のようなものがあった。
山渓の図鑑には、そのような事が記載されていない


葉は互生し披針形で先は尖る。と言うことで葉を入れた
茎の先端に多数の花をつける。花冠は青紫色で下部は
筒となる。湿った草地に生える60センチ内外の多年草
(以上山渓の図鑑「日本の野草」から引用)


こんなに多数の花をつけている株もある

草刈りの予定だったが、草刈り機が修理から戻ってこないので
河川敷に丁字草を見に行った。
すでにピークを過ぎていたが、今年も見る事ができた。
昼頃出かけたので、風が吹き荒れて、撮影には難儀した。
と言うわけで、多少のボケはお許し頂きたい。


別な場所に行ったら、桑の実がたわわに実っていた。
子供の頃、口の周りを紫色にしながら食べた記憶がある。
もうすぐ熟しそうな気配だが、汚染騒ぎで食べる人も無いか


名前も知らない毛虫だが、配色が見事なので撮影した


少し拡大して見ると、生きた芸術だ

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今日、尾瀬で雷に打たれて、心肺停止の人が出たらしい。
私も昨年、尾瀬の至仏山で、雷雨にあって逃げ帰った
思い出がある。
尾瀬は、身を隠す場所が無いから、雷ほど怖いものはない。

今年も、尾瀬に何度か出かける予定なので、天候には
注意しないと。
上空に寒気があるときとか、積乱雲が発達したら要注意だね。