花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

速報!礼文アツモリソウ公開始まる・茨城県自然博物館

2012年05月17日 | 写真

レブンアツモリソウ・ラン科アツモリソウ属
北海道の礼文島の特産種、アツモリソウに似るが
花色は淡黄色。
側花弁は卵形で先は短く尖る。花期は6月

現在、茨城県自然博物館では、第54回企画展「植物たちのSOS
-レッドデータブックからの警告-」を開催していますが
その一環として、北大植物園からお借りした「礼文アツモリソウ」が
公開されました。

19時間の長旅で空輸されたレブンアツモリソウ、おそらく
本州で公開されるのは初めてではないでしょうか。

自生の礼文アツモリソウは、礼文島でしか見ることが出ない
貴重な花です。
この機会に是非見て欲しいと思います。

開花した花が昨日から公開されてますが、見頃は今週末までと
思われます。

受付で写真撮影が可能か確かめましたら、撮影しても良いと許可を
得ました。
但し、三脚の使用は遠慮して欲しいとの事です。
(それは、他のお客様のじゃまになるためと思われます)


実際の展示品はガラスケースに入っています

この日は全株展示されてましたが、数日で展示する株は
減らすそうです。

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同時に展示されているアツモリソウ属の花を紹介します。

アツモリソウ・ラン科アツモリソウ属
花の形を平敦盛の母衣に見立てた名前
山地の草原などに生える。
茎は高さ20~40センチ、葉と共に毛が有る
花は淡紅紫色で直径が3~5センチ
唇弁は袋状。花期5~7月

アツモリソウは、茨城県では絶滅した。



チョウセンキバナアツモリソウ・ラン科アツモリソウ属
自生している数が数十株という絶滅寸前の花
自生地は秋田県地方のみ
草丈は20センチくらい、花の色は白に赤い斑が入る


この花も北大植物園から借りたもので
展示が終われば北大に返される。
見るなら今の内だよ。


後ろ姿を拝見、握り拳を広げたような形が可愛い

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自然博物館の野外を歩いていたら、池の畔でこんな花を
見つけました

近寄りたいけど近寄れない場所なので、これが精一杯

もしかするとこれってコウホネ?
花期は6月だったような

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本日のお買い物


今回の絶滅危惧種の展示解説書 売店で600円


これも今回の企画展の記念グッツのストラップ
これはミヤマスカシユリのデザイン 売店で350円
他に2種類有ったが、これが気に入った

解説書とストラップを買っても、千円でおつりが来るよ
おすすめ!!

6月2日からは、筑波実験植物園でも絶滅危惧種の
イベントが開かれます

このブログのブックマークにそれぞれのリンクがあります
ご利用ください。

鳴神山の展望・番外編

2012年05月16日 | 写真

日光白根山の写真からトリミングして中心部を拡大した写真

こちらはカシミールで作った展望図
レンズは200ミリ、残雪の量も増やして白くした
印象としては、実写に近くなったと思う


これは昨日掲載した武尊の写真だが、展望図が
いまいちだったので、展望図を作り直した

残雪の山の設定で、雪の範囲を広げて作った
武尊の展望図


こちらも昨日掲載した谷川岳方面の写真

200ミリのレンズ設定で作り直した展望図
谷川岳には登っていないので、避難小屋というのが
どの辺か判らなかったので、地図で確認した

この地図で見るとオジカ沢の頭の避難小屋だと思う
それにしても俎という山名が出ると、尾瀬の燧ヶ岳を
想像してしまう私は、ますます混乱するのだった。


これは富士山方向の写真
手前の山は、鳴神と峰続きの大形山と吾妻山だと思う

同方向の展望図

実はこれ、どこを撮影したかメモしていなかったので
判らなかったが、形から大形山と吾妻山だと思うのだが


仁田山岳の赤城山展望地から見る赤城山

この展望図は桐生岳からの赤城山である


この写真の左の残雪の山が浅間山

浅間山から四阿山までの展望図
上の写真の鍋割山の左だと思う写真は

うっすらと見えているのが四阿山かな

はっきりと判らないのだけれど、八ヶ岳と思える写真

雪山の部分のみをトリミングして切り出した

こちらはカシミールの八ヶ岳展望図

今回はコンパスグラスで方位を調べていないので
山名を完全に同定できなかったが、思いがけない
展望に巡り会えた登山だった。
山頂でお会いした地元の方々、ありがとうこざいました。

9時頃は霞もかからず、絶好の展望だったという。
椚田のカッコソウを見て、再び山頂まで戻ってきたという
健脚には脱帽です。


このブログに掲載の地図およびGPS軌跡図等は国土地理院の
承認を得ています。
「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」





タチガシワが咲きました

2012年05月11日 | 写真

タチガシワの花のアップ・城里町御前山にて9日撮影


同上


開花の過程を示す様な花、蕾からだんだん開いていく
様子がわかる。


タチガシワの全身・タチガシワ(立柏)・ガガイモ科イケマ属


ラショウモンカズラ(羅生門葛)・シソ科ラショウモンカズラ属
開花後に地上を這う走出茎を出すのは以外と知られていない
それが葛の名前の元になっている。
羅生門という名前は、渡辺綱(わたなべのつな)が、羅生門で
悪さをする鬼の腕を切り落とし、持ち帰ったという。
その鬼の腕に、花の形が似ている事が由来
渡辺綱は平安中期の武士・源頼光(みなもとのよりみつ)の家臣


ラショウモンカズラの正面から


正面のアップ・下の唇がよく発達して毛が生えている
いずれも城里町御前山にて9日撮影


以前紹介したテンナンショウ属の雄花の特徴である
包の合わせ目の穴、ここから昆虫は脱出する。
穴と言うより隙間なのだが、これはよく利用されたと
見えて、穴状になっていた。

雌花には この穴がないので、昆虫は脱出できず頓死する
その代わり暴れ回って花粉を雌花につけまくる
雌花の恐ろしい戦略だ。おのおの方ご用心めされよ(笑)


ギンリョウソウ(銀竜草)、別名ユウレイタケ
イチヤクソウ科ギンリョウソウ属
腐生植物ではなく、菌根植物で、根に菌根を宿して
共生する。
自分で栄養をとることができないので、菌から養分を
貰っている。
葉はうろこ状で、多数茎につく。
傷ついたり、乾燥すると、すぐ真っ黒になる。
蕾や開花したときは、花が横向きであるが、果実は上を向く
全体が白色で、透き通るような美しい色をしている
陰湿な林内に生える多年生の草本である。
ビタミンB1の破壊酵素を多くふくんでいる。

従来、ギンリョウソウと言われたものに二種がある

1.春から秋に花が咲く、子房が柱頭まで続き
熟すとみずみずしく、つぼのようにふくらむ
これを「マルミノギンリョウソウ」と言う

2.秋に開花し、子房と柱頭が区別できる
長形で熟すと乾き、上部から口を開いて種子を出す
こちらは「アキノギンリョウソウ」と言う。

「新訂図解植物観察辞典」より引用

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これは自生ではないが、筑波山のケーブルカー山麓駅で
桜の木に着生させたセッコクが咲いていた。

セッコクの花


カタクリ園の中でヒイラギソウが開花を始めていた

昨日、病院に行った後、午後から筑波山の御幸ヶ原に
大和草の撮り直しに行ったら、天候が急変して
ケーブルカー山頂駅で、雷注意報を放送した。

先日の竜巻の事があるので、御幸ヶ原にいた
小学生の団体や工事関係者なとが一斉にケーブルカーで
下山した。
私も一緒に下山して、車に乗り込んだら雷が光り
雨が降りだした。
間一髪セーフである。

先日の竜巻被害については、国土地理院が航空写真を
公開している。
国土地理院の航空写真

写真が表示されたら、写真の上をクリックしてね
拡大されるよ




筑波山の山吹草

2012年05月09日 | 写真

ヤマブキソウの花
この草は調べるとやっかいだ、ケシ科に分類されているのは
共通だが、属がヤマブキソウ属とクサノオウ属とに見解が
別れている。
同じ山と渓谷から出されている「日本の野草」ではクサノオウ属
「山に咲く花」ではヤマブキソウ属に分類されている。

平凡社の「山の花1200」には、ヤマブキソウは日本を含む
東アジアに固有の1属1種と書いてある。
最もクサノオウ属も1属1種と書いてあるから、どちらでも良いと
言えば言えなくもないが。どっちなんだよと言いたくなる草だ

しかもヤマブキソウは、葉っぱの形状で3つに別れている
ヤマブキソウ、セリバヤマブキソウ、ホソバヤマブキソウ
そこで上の写真を見ると、花の下の葉がかなり切れ込んでいる

付近に咲く別な花を撮ると、こんな葉である。
こちらは間違いなくヤマブキソウの葉である。
「筑波山の自然図鑑」を見ても、セリバは載っていない
素人泣かせの花である。
いずれも5月7日の撮影、ピークを過ぎかかっていた。


御幸ヶ原に咲くフデリンドウ

7日朝
出かけるよと言ったら、「今日は病院なの」と急に家内が
言いだした。
仕方がない、家内を病院まで送り迎えしたら、半日が過ぎた

テレビでは、北条の竜巻被害を報道している。昨日6日
加波山の観察会に参加しているNさんに電話したら、帰りに
北条の知人の家の安否を確かめに行ったらしい。
車では入れないので、遠くから歩いたとか、
「写真を送るよ」と言っていたのに、全然こない。
Nさんのブログをみたら、北条の写真が載っていた。
なんだよ忘れているんだ

それにしても、最近はやりのツイッターは凄い、北条の竜巻写真が
次から次へとアップされていた。

午後2時過ぎ、裏道を通って筑波山のヤマブキソウを見に行った
それが上の写真である。
ケーブルカーで御幸ヶ原に行ったら、月曜と言うこともあるが
人影がまばらで、ガラガラである。
売店もほとんどがカーテンを閉めていた。


ムサシアブミ・サトイモ科テンナンショウ属
名前の由来は、乗馬の際に足をかける鐙(あぶみ)という金具
に花の形が似ている事による。
しかもその鐙の性能や品質が、江戸時代頃まで武蔵の国が
良かったというので、ムサシの名がついたという。
「俺のあぶみはよ、武蔵のものよ」なんて自慢していたのだろうな
そのブランド名がついた花である。


ヤマトグサ(大和草)、ヤマトグサ科ヤマトグサ属 (垂れ下がっているのが雄花)

ピンボケ写真で申し訳ないが、この草は牧野富太郎博士が
日本人として初めて学名をつけた記念すべき植物である
1884年高知県の名野川沿いの山地で発見され、1887年に
学名がつけられた。
故に学名にも「Cynocrambe japonica Makino 」と書かれている
詳しい植物の説明は、学生板牧野日本植物図鑑から引用したいが
これから病院に行くので、時間のあるときに書きたい。

この花は、すでにピークを過ぎていた。
撮り直しができたら再掲載したい

追加写真

ヒイラギソウはまだ蕾だった。
このヒイラギソウは、昭和天皇陛下にご覧いただいた
由緒ある花なのだが、登山道脇から雨で少し流された。

ケーブルカーの運転手の方に聞きました。
現在何の花が咲いているか、駅に聞けばたいてい判るそうです。


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6日のつくば市の竜巻を動画でアップした方が多数いるが
中でも評判なのがこの動画

茨城県つくば市目の前を竜巻が通過!

動画の右下にあるフルスクリーンモードで見るボタンを
クリックすると、フルスクリーンで見られますよ。

昨年の大津波映像も凄いよ

東日本大震災】【津波】今迄見た中で一番衝撃的な大津波の映像




城里町の御前山観察会・番外編

2012年05月03日 | 写真

「道の駅かつら」から御前山上空に舞うトビ
「鷹柱」ですかと聞いたら「トビ」だよと
KZさんが教えてくれました。
植物も詳しいが、鳥も詳しいKZさんです。

トビなら可愛いけれど、時には招かざる客も現れます

ゲーッ まむしがいました!
とぐろを巻いて今にも飛びかからんとしています。

「俺はこんな冷温動物は嫌いだよ」と言ったら
「好きな奴はいないでしょう」と参加者
みんな遠回りして歩きました。

枯れ葉に紛れたら、姿が判りません。老眼の私には
一番危ない奴です。
気づかずに花の写真を撮ろうとしたら、、、、、、。
オーイヤダ!!


新緑のシーズンです。たまには上も見上げて。


この時期にしか見ることのできない模様が有ります。


川沿いの道には、東国サバノオが一面に咲いています


鐘つき堂の近くには、早くもトウゴクミツバツツジが
咲き始めていました。


西口登山道付近には、びっしりと豆ヅタが絡んだ木が
沢山有ります。


ミヤマカタバミ(たぶん)
たぶんと書いたのは、図鑑で調べたら、関東には
「カントウミヤマカタバミ」と呼ばれるものが有ると
判ったから。
違いは、葉の裏の毛が少ないのだそうです。
そこまで見なかったし、毛が無いのなら判るけれど
少ないって言われてもなー


タカオスミレ、文字通り高尾山周辺で咲くスミレ
ヒカゲスミレの変種と言われています。
葉っぱに特徴が有り、茶褐色を帯びたくすんだ緑色を
しています。
真正面から撮れる花が無くて、この写真では葉っぱが
よくわかりませんから、別に葉っぱだけの写真を載せます


タカオスミレの葉、(中央から右手前に伸びている葉っぱ)


藤倉の滝、(カラオケと釣り堀をやっている家の近く)


藤倉の滝全景、小さななめ滝で、涼やかな音がする。


たぶんマルバコンロンソウ、手持ちでスナップ撮影したので
葉の特徴がよくわからないのですが、奇数羽状複葉に見える
のでマルバコンロンソウとした。


ミヤマハコベ
花弁5個は深く切れ込んで10弁に見える

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毎日雨ばかりでうんざり、明日の晴れを願って
筑波山の朝焼け写真を再掲載


(写真のサイズが大きすぎたので取り替えました)





城里町の御前山観察会その2

2012年04月30日 | 写真

午前10時頃、御前山の前にある「道の駅かつら」に到着
奥に見えるのが御前山、すでに道の駅は満車に近かった


御前山東口登山道入口のアーチをくぐる筑波山ファンクラブの
メンバー


ニリンソウの花が二輪とも咲いているモデル
通常、ニリンソウは、受粉を確実に行うため同時には
咲かず、時間差を置いて一輪は後から咲くと言う


二輪草の花、咲く時期がずれているので大きさが
少し違うようだ。
(白飛びするのでマイナス補正して撮影)


観察中の参加者
(写真の順番は前後して道順とは違います)


分岐に建っている御前山の由来


古代の城跡と言われる鐘つき堂跡、ベンチが有る東屋
展望が抜群、今回はここで昼食


鐘つき堂跡から眺める向かいの山
杉の美林と萌葱色の落葉樹がすばらしい景観となっている


この時期ならではの萌葱色の山肌が光る


鐘つき堂跡で記念撮影
(顔にモザイクをかけました)


タチガシワの蕾
以前、筑波山のキャンプ場でも咲いていたが、最近は
無くなってしまい、咲くのが楽しみだ。


タチガシワのアップ


カテンソウ(花点草) イラクサ科カテンソウ属
山野の木陰などに群生する多年草、葉は互生し
1~3センチの菱形状卵形、縁に鋭い鋸歯が有る
雌雄同株、雄花序は上部の葉腋につき、長い柄がある
雄花の花被片は5個、雄しべも5個ある
雌花序は柄が無く、葉腋にかたまってつくので
目立たない。雌花の花被片は4個で、先端に剛毛が有る


カテンソウの雄花のアップ
実は撮影するとき、花の名前を知らず、手持ちで
スナップ撮影したものなので、ピントが甘くなっています。


観察中2 薄緑色の若葉に包まれて、せせらぎの歌が
心地よい。


レンプクソウ(連福草) レンプクソウ科レンプクソウ属
昔、この草の地下茎が、たまたま福寿草に繋がっているのを見た人が
福に繋がる草、連福草と名付けたという。
花は黄緑色で直径4~6ミリの花が5個集まってつく
一個は上向き、その下に4個が四方を向いて横向きに咲く


レンプクソウのアップ
全体が同系色なので輪郭がぼけた。


観察中3 復路は赤沢林道を皇都川沿いに歩く
二輪草やネコノメソウ、コンロンソウが咲き乱れ
高尾スミレも咲く道である。

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番外編

たぶんヤブコウジだと思うがよく判らない


思わずうまそうに見えるのは、疲れているせいかな





城里町の御前山観察会に参加

2012年04月29日 | 写真

イチリンソウ(1輪草)、キンポウゲ科イチリンソウ属


イチリンソウ2

茨城県の城里町に有る御前山は、関東の嵐山とも称される
景勝の地でも有るが、伝説と歴史に彩られた山でもある。

そもそも御前山と呼ばれる由来は、女性天皇であった
孝謙天皇が、流罪になった道鏡に逢うために、行在所を
構えたところなので「御前山」と呼ばれるようになった
という伝説が有る。

また行在所を構えた地なので、皇都と呼ばれる地名も
残っている。

28日、筑波山ファンクラブの特別観察会として御前山
観察会が開かれた。
当初、私は別な山に行くつもりだったので、申し込みを
していなかったが、目的の山の花が遅れているとの情報で
急遽参加する事にした。
事務局のNさんに電話したら、座席に余裕があるとのことで
運良く参加できたのだった。

以前から花友のIさんから、御前山にはイチリンソウが咲く
と聞いていたので、それを撮影するチャンスが来た。

つくば市の大穂庁舎に8時半に集合して、マイクロバスで
御前山に向かったのだった。

上の写真は、その時に撮影したイチリンソウ

追加資料
城里町のホームページに御前山の案内が載っている
御前山県立自然公園
ただしこの中の植物名に「セキコク」と有るのがセッコクでは
と思うのだが不明

尚、御前山城などの古城は、次のページを見ると面白い
関東地方の城 御前山城
図はクリックすると拡大する
私が持っている「図説 茨城の城郭」平成18年10月版には
御前山城の説明は84ページに載っている。

茨城県のホームページの県立自然公園の案内で確認したら
植物名は「セッコク」になっていた
県の御前山の案内

御前山の自然観察については、次の本が詳しい
「高校の先生が作った 茨城の自然観察ガイドブック」
(茨城の生物 第4集)
2005年5月第1刷発行1600円


野草の表情・未掲載写真から

2012年04月19日 | 写真

片栗のグラデーション


菊咲一華のグラデーション


ヤマエンゴサクの整列


実がついているから青木さん


ツクバキンモンソウ・シソ科キランソウ属 つくばの名を冠した野草


クサボケの花


ウラシマソウも竜宮から帰って来ました。


ツツジの蕾もふくらんで、そそっかしい奴は咲いてました


国定公園なのに勝手に植えたのか桜草が一株(桜山)


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ただより高いものはない、スマホの個人情報流失

スマートフォンで、人気ゲームなどを動画で紹介する
アンドロイド用の無料アプリなどを、ダウンロードして
起動すると、電話帳に登録した個人名、電話番号、メール
アドレスなどが外部に送信されてしまうと言う

少なくとも数十種のアプリが出回っていると言う。
流失した個人情報は百万件以上とも言われ、アプリの
作成者の捜査に警視庁も乗り出したらしい。

ただだからと言って、アプリに飛びつくと、とんでもない
結果になり、「ただより高いものはない」ということわざ通りになる。

スマホといえども、ネットに接続する以上、PCと同じように
セキュリティ対策ソフトが必要なのだが、スマホの価格が
高いこともあり、ケチる人が多いのだろうか

中にウイルスを仕込んだ不正なアプリを、セキュリティソフト会社の
トレンドマイクロでは、千種類以上も確認しているという。

アプリを入れる前に、セキュリティソフトを入れるのが良さそうだ。
あなたのスマホには、セキュリティソフトが入ってますか?

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ミミガタテンナンショウ

この花が性転換する事は以前に紹介した
それでは、雄花と雌花はどうやって見分けるのかと言うと

雄花には苞の合わせ目の下部に、花粉を運ぶキノコバエなどの
出口となる穴が有る。

雌花にはこの穴がない。

雄花には仏炎苞と付属対の間に隙間があり、キノコバエ類は
その隙間から中に入って、付属対の下の雄花序で花粉まみれになり
苞の合わせ目の穴から外に出る。

雌花は、付属対と仏炎苞の間が狭く、出口も無いので、中に
入ったキノコバエ類は、外に出られず雌花序の回りを迷走
して花粉を雌花に受粉する。
故に中に入ったキノコバエ類は、やがて死亡する運命だ

しかも昆虫の好む匂いで誘い込むと言うから、夜の蝶
顔負けである。

と言うわけで、雄と雌との見分け方は、穴である
のぞきの好きなあなたにピッタリだよ。(笑)

尚、性転換するのは、テンナンショウ属の特徴で、マムシグサ
ウラシマソウ、ミミガタテンナンショウなどに共通する




つくば山麓は春爛漫

2012年04月18日 | 写真

中央青年の家のある竜ヶ峯から下った永井の交差点付近


永井の交差点付近


永井の交差点付近の全景、付近に駐車場が無いので注意


桜山から見る筑波山(女体峰)


桜山と筑波山、(桜山はふれあいの里や白滝神社の脇を
通る林道の最奥にある)


六所大仏の前を流れる川の畔から


上と同じ六所付近


上と同じ場所から筑波山


上と同じ場所から里山の春景色、萌えいずる命の輝き
この近くに、細草の棚田が有る。



道行く人のために

2012年04月17日 | 写真

集落の畑で

違う方向から
何気なく通った集落の畑で、華やかな花を発見

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二段咲きのキクザキイチゲを角度を変えて撮影
下のシベが判るようにした


これも突然変異? 色違いのヤマエンゴサク


違う角度から撮影した色違いのヤマエンゴサク





突然変異か二段重ねのキクザキイチゲ発見

2012年04月16日 | 写真

写真を撮るときは八重咲きだと思って撮った菊咲一華


上の写真の部分拡大
拡大して見たら、花が二つ重なって咲いている事が判った
上の花の下に「シベ」が見えているからだ

こんなの初めて見ました。


二段咲きの葉柄部分、キクザキイチゲの特徴である葉柄の
付け根の部分の、翼状のヒレの広がりが少ないが葉の形から
キクザキイチゲであることは間違いない。


ついでに清楚な超美人モデルのキクザキイチゲを紹介します


ヤマエンゴサク、以前ジロボウエンゴサクを紹介したが
見分け方は、花の下の包と呼ばれる葉に、切れ込みが有るかどうか
ヤマエンゴサクには切れ込みがある。(花の後ろに切れ込みが写っている)


こちらはヒナワチガイソウの花、葯が模様のように見える
この時期が一番可愛い
ナデシコ科ワチガイソウ属の花の中でも、この花の分布地域は
限定されているという。
「山に咲く花」では、筑波山、水戸市、東京都の一部と紹介
されているが、使われている写真は、三重県の藤原岳なのが面白い


常陸大宮市に典型的なイワウチワを探して

2012年04月15日 | 写真

常陸大宮市の山に咲くイワウチワ

4月7日に栃木県の鹿沼市にある二股山に登り
イワウチワを見てきた。
この前のブログでも書いたが、この山にはイワウチワと
変種のトクワカソウが咲いているという噂があり、事実を
確かめようと登ったのだった。

この二種の花の見分けのポイントは、図鑑などを調べると
葉の形の違いだけである。
特徴を書くと次のようになる。

イワウチワ
形は広円形または広楕円形で、横が縦より広い感じになり
先端がややへこむ、葉の基部が心形である
分布は関東地方(山に咲く花から)、別な図鑑では関東から中部地方の
太平洋側と記載しているもの有り

トクワカソウ
葉は広楕円形で、横より縦長の感じになり、葉の基部は
円形またはくさび形となる。

分布は中部地方から近畿地方の日本海側に生える。

しかし「山に咲く花」には、区別しにくい個体もあると記載
されているように、同定が難しい葉っぱもある。

と言う事で、典型的な葉っぱの常陸大宮市のイワウチワを見るべく
花友と出かけていったのだった。


これが常陸大宮市の山に咲く典型的なイワウチワの葉っぱ
見事に特徴が現れている。
基部は心形、先端がややへこむの通りである。


常陸大宮市のイワウチワ1


常陸大宮市のイワウチワ2


常陸大宮市のイワウチワ3
ご覧のように、花の色はピンクから白まで有るが、葉っぱは
いずれも心形のものが多い。残念ながらピークが過ぎて
散っているものが多かったが、何とか撮影できたのだった。

さてそれでは先日見た二股山のイワウチワはどうか

二股山のイワウチワ
この花が咲いている付近は、ロープで立ち入り禁止になっていて
近寄って撮影できなかったので、非常に見づらい写真となっている


ロープの張ってある岩場の葉っぱの様子


下久我の桧植林地に咲く花


同じく桧植林地の葉っぱ


下久我の駐車場近くの岩場に咲く花

ご覧のように、心形の様な葉っぱも有れば、くさび形の葉っぱも
混在している状態で、葉っぱでの同定が難しい
正確に同定するには、遺伝子レベルの判定が必要かも
まあ素人にはそれができないので、分布地域からイワウチワとして
扱っても良いと思う。母種なのであながち間違いとは言えないだろう。

常陸大宮市にイワウチワが咲くというのは、他の方のブログで知り
数年前から撮影していて、今回初めて花友と出かけたのだった。
名前も無いローカルな山に出かける私のマニアックな行動に、花友も
あきれた事だろう。







花曇りの日に見た景色

2012年04月14日 | 写真

柳の若葉が風情を添える小貝川・福岡堰でせき止められた水に影を映す


小貝川の土手が菜の花ロードになって、むせかえるような匂いが漂う


散り始めた花びらが川面に漂い、桜祭りの提の取り付けが始まった福岡堰


公園展望東屋のしだれ桜越しにみる福岡堰の桜


筑波山のスカイラインから中央青年の家に下ると、桜と山桜のトンネルが続く


中央青年の家への案内板の部分拡大、この時期の一押しの場所だ
特に龍ヶ峯の山桜は、必見の場所です。
但し、永井の交差点は、有名なお店の買い物客の車が路駐して
いつも通行が不便、何とかして欲しいよな、レンギョウの美しさが
最高なのに、信号が青でも進めない事も



中央青年の家付近で撮影・色違いの大好きなminoでこざいます(笑)

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裏筑波山道路情報

先週、ブログでお伝えした桜川市真壁の工事通行止め車道は
舗装が完了して、通行できるようになってました。

舗装されてきれいになった車道


舗装の始まりは、この左の芝生の造成地の脇から・ここの桜がきれいです


舗装の終わりは、この水分神の碑が有るところまで

鬼ヶ作林道は5月10日まで通行止めの看板が出てました


この鬼ヶ作林道の補修は、3月中旬に一度完了予定の案内が有りましたが
接続する酒寄線の補修が終わらないため、引き続き通行止めになったのかも


鬼ヶ作線の案内図、右に続く酒寄線が現在通行止め


4月はじめに撮った酒寄線の通行止めの表示、人も入らないように
書かれています。


酒寄線の案内板
ここまでは、薬王院前から車で走れます。快適な道になりました。


花曇りの筑波山周辺と花

2012年04月13日 | 写真

桜川市のつくし胡と筑波山の男体峰、(手前の山が薬王院のある椎尾山)
つくし胡は、霞ヶ浦の水を筑波山の下にトンネルを掘って
供給している人造湖、農工業用水の貯水池になっている。
釣り人も多い。駐車場とトイレも完備しているので、筑波山
登山の薬王院コースの出発点としても便利


青紫色の菊咲一華の仲良し、筑波山には、この色のキクザキイチゲが多い
現在ピークになりつつある。


エンレイソウ
さてこのエンレイソウについては、一般的な説明は省略して
筑波山観察会でお世話になった鈴木昌友先生が書かれ、今は
絶版となった「東日本の高山植物と山草」から引用する
著作権法上、全文の引用は難しいので、主要点を箇条書きとする
絶版本なので多少の引用はお許し頂きたいと思う、

1.この種子は2回の低温を経なければ発芽しない

2.最初の冬では5mmぐらいの根だけを出すが芽は出さない

3.2回目の冬が過ぎてやっと地上に芽を出す。

4.しかし2~3年経っても小さい葉が一枚有るだけである

5.7年目でようやく3枚の葉をつけるようになる。

6.その後、花が咲くまでの準備期間として約3年かかる。

7.いったん花が咲くと、株は年々大きくなって毎年花を咲かせる

8.この花は用意周到で、2年先に開花する花芽を根元に準備している
  地中の鞘状葉の中で、じっと来春まで待っているのである
  花が咲くまで10年以上かかっている草本、それがエンレイソウ
  である。



カタクリ
片栗については、以前に何度も紹介したので省略
最近の記事では3月22日のブログにも記載しています。


ミミガタテンナンショウ(たぶん)とキクザキイチゲが並んで
テンナンショウ属の花は、雌雄異株ですが、雌雄が何で決まるか
と言えば、栄養の貯蔵量によって決まるという。
若いときは栄養が乏しいので雄になり、栄養がたまってくると
雌になると言う。つまり地中の球茎の大きさで決まると言います
男はつらいよ、ねえ寅さん。