花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

湯元に響く汚染鹿の鳴き声

2011年09月29日 | 登山

湯元に現れた鹿の集団、数えていないが20頭以上はいただろうと思う
白く見えるのが鹿のお尻の白い毛 9月28日夕方5時過ぎ、私の姿を見て
ピイーと警戒の声を上げてスキー場の端に寄った。標準で撮影したので
鹿の写っている部分を切り取った。


中央より少し右寄りに、角の生えた雄鹿が写っているのが判るでしょうか
角の生えた鹿が数頭混じっていた。
9月22日のブログで書いたが、日光の鹿は、放射能で汚染されているという。
夕暮れ迫る奥日光で聞く鹿の声は、何故が悲しみに満ちているように聞こえる。

これから冬にかけて、鹿の恋の季節、ラッティングコールと呼ばれる雄の鳴き声
が山麓にこだまする。カオーンという縄張りを示す鳴き声だ。
2009年10月、切込湖・刈込湖をハイキングしたとき、夕暮れの三岳山麓で
それを聞いたとき、あまりの寂しさに回りを見渡した記憶がある。

鹿は、雄雌共に夏毛と冬毛が生え替わる。
赤茶色に白い斑点が有るのが夏毛で、灰色一色が冬毛である。

鹿は、元々は平地の動物だったが、農作物を食べるため追われたり、狩猟の対象
にされたりで、次第に山で住むようになったという。
日本鹿の足は、46センチから50センチと短く、細い4本の足で重い体重を支える
その為、50センチ以上の積雪があると、歩行も困難で、奥日光では越冬する数も
少なかったという。

鹿の食害が増えた時期と、暖冬傾向が起きた時期が重なるのは、偶然ではない。
ここに来てまた放射能汚染だという。人間の身勝手さに振り回され続ける鹿たちである


午後の日を浴びる五色沼、前白根と五色山の鞍部から撮影・9月28日


五色山から眺める日光連山と湯の湖



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