【コラム:】
『男女の不思議、
恋は秘密のほうが面白い』
ひとを好きになる。
それこそ物を喉にとおらない
くらいに、そのひとのことを
思いつめる。
一日に何十回となく彼に電話を
かけたいという衝動と闘い、
結局、自分のほうからかける勇気
はなくて、ひたすら相手からの
連絡を待つ、そのつらさ。
そしてそれは、同時に心ときめく
ような期待感に彩られてもいる
わけだ。
彼に逢ったらああも言おう、こんな
こともしゃべってみようと考えて
いたことなど、いったん眼の前に
好きな相手があらわれてしまえば
あとかたもなく忘れてしまって、た
だもう飼い犬を思う忠実な犬のような、
熱いぬれた眼で彼をみつめてしまう日々。
犬のような熱いまなざしで相手をみつめ
るしかないのは、言葉というものをもた
ないからだ。
言葉もないほどに、人を好きになると
いうこと。
恋ってなんて素敵だったのだろう、ず
っと昔―――
あのころは、ひとつ恋をするたびに
傷ついて、でもそんなことに性懲り
もなくまた恋をして、
またまた傷つくということの繰り返し。
全身傷だらけ、たえずみえないところ
で血を流しつづけるような気がしてい
たが、
恋をしていることが好きだったし、安心
だった。
自分がたしかに生きているという実感が、
それこそヒリヒリするくらいあった。
その実感なしの人生なんて、置き去り
にされ、ひとびとから忘れ去られ、
死んだようなものだと信じて疑わな
かった。
しかし、年をかさねるにつれて、ひと
を本気で好きになるということも、
だんだん少なくなっていく。
恋はまさしく体力なのだと思う、あの
すさまじいエネルギーは、どこから
湧いてくるのだろうか・・・。
60体のビスクドールを展示
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220
『創業121年』
『男女の不思議、
恋は秘密のほうが面白い』
ひとを好きになる。
それこそ物を喉にとおらない
くらいに、そのひとのことを
思いつめる。
一日に何十回となく彼に電話を
かけたいという衝動と闘い、
結局、自分のほうからかける勇気
はなくて、ひたすら相手からの
連絡を待つ、そのつらさ。
そしてそれは、同時に心ときめく
ような期待感に彩られてもいる
わけだ。
彼に逢ったらああも言おう、こんな
こともしゃべってみようと考えて
いたことなど、いったん眼の前に
好きな相手があらわれてしまえば
あとかたもなく忘れてしまって、た
だもう飼い犬を思う忠実な犬のような、
熱いぬれた眼で彼をみつめてしまう日々。
犬のような熱いまなざしで相手をみつめ
るしかないのは、言葉というものをもた
ないからだ。
言葉もないほどに、人を好きになると
いうこと。
恋ってなんて素敵だったのだろう、ず
っと昔―――
あのころは、ひとつ恋をするたびに
傷ついて、でもそんなことに性懲り
もなくまた恋をして、
またまた傷つくということの繰り返し。
全身傷だらけ、たえずみえないところ
で血を流しつづけるような気がしてい
たが、
恋をしていることが好きだったし、安心
だった。
自分がたしかに生きているという実感が、
それこそヒリヒリするくらいあった。
その実感なしの人生なんて、置き去り
にされ、ひとびとから忘れ去られ、
死んだようなものだと信じて疑わな
かった。
しかし、年をかさねるにつれて、ひと
を本気で好きになるということも、
だんだん少なくなっていく。
恋はまさしく体力なのだと思う、あの
すさまじいエネルギーは、どこから
湧いてくるのだろうか・・・。
60体のビスクドールを展示
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220
『創業121年』