ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「まちびと」 ブリュー・ミュージアムショップ 佐久:ヤナギダ店長コラム

2016年11月02日 19時42分31秒 | owarai


【コラム:】
小夜曲(セレナード)は苦手です
白と黒の鍵盤が
恋をしたいと囁くから

とくに秋の夕暮れは
さくら貝の爪までも
潮騒の唄 奏でます

少女は永遠の待ちびと
いつでも誰かを待っています

多分 明日
多分 あさって
多分 あなた
多分 誰かを

そっと蓋を閉めるとき
夜の気配が 重たくて
ピアノに映る 肩の震え

「誰かの指と、私の指の間を
結ぶ赤い糸。目には見えない
その糸を、強く強く引っぱって。

まだ名前を知らない誰かさん。
赤い糸の伝説を信じているから
許せないの。

あなた、どこかで怠けているん
じゃありませんか」



60体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業121年』


「ひめやかに」ブリュー・ミュージアムショップ 佐久:ヤナギダ店長コラム

2016年11月02日 08時17分20秒 | owarai
【コラム:秘めやかに secrecy】

人にわからないように
ひっそりと内に秘めたまま。
人に知られないように、
ひそかにそっと行うさま。

――――――――

秘めやかにやみをぬう わが調べ
静けさははてもなし 来るや君
ささやく木の間を もる月影
ひとめもとどかじ たゆたいそ

君きくや 音にむせぶ夜の鳥
わが胸の秘めごとを そは歌いつ
鳴く音にこめつや 愛の悩み
わりなき思いの かのひとふし

“シューベルトのセレナーデ”
堀内敬三訳
 シューベルト作曲より
  
―愛のしおりー
抜き足さし足。ひめやかな気配。
夜も恋も気がついたら、すぐ
側まで来ています。



60体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業121年』


「夢は枯野を」 ブリュー・ミュージアムショップ 佐久:ヤナギダ店長コラム

2016年11月02日 05時32分38秒 | owarai
【コラム:】
旅に病んで 夢は枯野をかけ廻る

私にとって芭蕉の辞世の句、心
こそが旅人だと教えてくれた宝
物のような一句である。

一人旅を初めて経験したのは、二
十代の半ば。その時、私は伊勢神宮
を参拝し、志摩に泊まった。今でも
明るい光に彩られた、晩秋の伊勢志
摩の風景が目に焼き付いている。

一人って、なんて気ままなんだろう、
なんて解放感があるのだろうと、
その時初めて一人旅の楽しさを知
った。

仕事場の机にしがみつきながら、
ふっとため息を漏らす。旅に出たい
などと突然思う。その思いが高じ
ると、心が勝手に空を駆ける。

美しい景色が目の前に浮かぶ。
優しい人たちが笑顔で語りかけて
くれる。

そんな時、この句が心をよぎる。
たとえ体は病んだとしても、心
は千里を走り、野を駆け巡り、
逢いたい人のもとへ飛んでゆく。

そう、人間は無限の中に生きて
いるのだと、この句は教えてく
れる。

夢のように過ぎていく人生もまた
旅。多分、芭蕉はそう言いたかっ
たのだろう。

一生を旅の空で過ごした芭蕉の
辞世の句と思えば感慨もまたひと
しおだ。

旅にも人生にも未熟な私はまだそんな
心境にはなれないが、この句の中に
旅の醍醐味と真実が隠されているよう
で、思い出すたびに心がサワッと揺れる。


60体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業121年』

「人生の栞」ブリュー・ミュージアムショップ 佐久:ヤナギダ店長コラム

2016年11月02日 05時22分48秒 | owarai
【コラム:】
年をとるのって悪いことばりじゃ
ないって思うんです。青春時代は
心が柔らかでなんにでも感動する
けれど、

年をとるにつれてだんだん固まって
しまうというような言い方をする人
がいますけれども、私はそう思わない。

たしかに肉体的は年とともに衰えます
が、心の中の感動する部分っていうの
は、キープできますよね。

むしろ、少しずつレベルが上がって
いく気がするくらい。昔なら見過ご
してしまうニュース、心をかするだけ
だったものが、強いシンパシーを感じ
て見られるようになったり。

それから、恋愛映画やドラマを見てい
ても、恋人に会いたいんだろうなとか、
別れて辛いだろうな、なんて、若いと
きよりも感情移入ができたり。

いままで気づかなかった緑の美しさと
かが、しみじみと胸にしみるように
もなるし、自然体に対する感動も出て
くるし・・・・。

だから、マスメディアも年をとるこ
との素晴らしさをもっともっとアピ
ールすべきです。

衰えたところだけをとりあげるから、
老いることは寂しいことだけだと
思い込んでしまう。そう、はなくて、

深まっていく心のひだみたいなものが
あるのだから、年をとることもステキ
ですよって、もっと言ってほしいい。

若さだけに価値をおくような風潮って
公平さを欠いているなと思うので、
その辺が残念。

マスコミが言わないのなら、みんなで
声を合わせて言いましょうか。
「年をとるのはすてきだと!」って。



60体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業121年』