「恋愛」

私は、別れに美学があるとは
思わない。

別れというものは本来美しい
ものではない。怒り、嫉妬、
復讐、悲しみ、絶望といった
感情で、がんじがらめになる
のが、別れなのだ。

だから、別れをどうくぐりぬ
けるかではなくて、その別れ
によって、自分がどれだけ
人間として推進され、豊かに
なれるということだと思う。

別れにともなうエネルギー
を、マイナスではなく、プ
ラスの方向に使うことなのだ。

ワン・モア・チャンス

街角で

偶然見かけたあの女（ひと）と

もう一度めぐり逢うには

どんなきっかけがいるのだろう

どんな運命が必要なのだろう

恋におちて

その男をほんとうに愛していれば、多少の技巧の拙さや、
無様な点は、許したり諦めたりできるが、愛していない
男の場合は、諦めもつかないし許せもしない。

そして男などそうめったに愛せるものでもない。

無条件に心から愛せる男なぞ、一生に一人
現れれば幸運だ。