真夜中にね、ふと目が覚める
でしょ。隣で彼女がすやすや
眠ってる。
僕はその寝顔を、じっと見つめる。
見つめても、見つめても、飽きな
かった。それくらい、好きだった。
好きで、好きでたまらなかった。
あんなに人を好きになった
ことは、あとにも先にも一度も
ない。これから先もないような
気がする。
「可哀想な律くん。見事にふられ
ちゃったね」
どこか茶化したような言い方。そ
れが、その時のわたしに示せる、
せいいっぱいの思いやりだった。
でしょ。隣で彼女がすやすや
眠ってる。
僕はその寝顔を、じっと見つめる。
見つめても、見つめても、飽きな
かった。それくらい、好きだった。
好きで、好きでたまらなかった。
あんなに人を好きになった
ことは、あとにも先にも一度も
ない。これから先もないような
気がする。
「可哀想な律くん。見事にふられ
ちゃったね」
どこか茶化したような言い方。そ
れが、その時のわたしに示せる、
せいいっぱいの思いやりだった。