熱帯地方の海水と川の水が
交わる水辺付近には、マン
グローブと呼ばれる植物が
繁っている。
しかしなぜ、塩分の混じった
水の中でも育つのか。
マングローブは根で塩分を
濾過するという。
とはいえ、完全に濾過できる
わけではないらしい。
一本の木の中の、何枚かの葉
が、自ら犠牲になって、濾過
しきれなかった塩分を蓄積し
た葉だけが、黄色に変色して、
枯れ落ちる。
そしてマングローブの木は生
き続ける。
さて、人間界はどうだろうか。
ひたすらジブンの利益だけを
追求する人々が多い昨今、
人間もマングローブみたいだ
ったら、戦争なんて、おきや
しないンじゃないかと思う。