お金や物がどれだけあっても、
心が安らでなければ貧しい
生活になります。
人間の本性として、お釈迦様
が「ヒマラヤを黄金と化して
も、なお一人の欲望を満足さ
せることはできない」と語っ
たように、
お金や物があればあるほど、
さらに欲望が高まってなか
なか落ち着かないのが人間
です。
「強制された貧困は人をお
としめる。
選んだ貧困は人を神に近づ
ける」と言いますが、
お金や物がなくても、心が
満ちていれば豊かで幸せな
生活が送れます。
人間が幸せになるためには、
家族や健康、財産、地位な
ど、人により様々な条件が
あります。
しかし、最も大切なものは
「心を安らぎ」ではないか
と思います。
ところが、「心を安らかに」と
口で言うのは簡単ですが、こ
れほど難しいものはありません。
どんなに幸せそうに見える人で
も、それなりに心の悩み、苦し
みがあって、なかなか心安らか
になりにくいものだからです。
それは人間の心の中の執着が
生むのではないでしょうか。
心が凝り固まって、物事に
固守するからだそうです。
何事にも執着しない、柔らかな
心を目指したいものです。