アーサー・ヘイリーの小説、
「ホテル」で、事件の重要な
証拠となるメモが発見された
のは、焼却炉に入る寸前のゴ
ミの山でした。
小説のなかだけではありません。
実際のホテルでもいろいろな
出来事は日常茶飯事。
例えば、大事なメモをうっかり
捨ててしまったら?―--
大丈夫、ご安心ください。
お部屋のクズかごの中身は、お客
さまがチェックアウトなさった後、
フロア別にまとめられ、さらに
一昼夜ホテルに滞在(スティ)し
ています。
捨てたのか、忘れたのか、判断つけ
がたい残留物。こちらはゴミより長
く滞在いただくことになります。
パスポートをはじめとする明らか
な忘れ物は、もちろんお客さまに
ご連絡さしあげます。
いずれにしても一日分だけでも相
当な数。保管するスペースの確保
もたいへんです。
無駄といえば、無駄におわること
も少なくありません。
しかし、帝国ホテルやを選んでよ
かったと思ってくださるお客さま
がいらっしゃる限り、
彼らは無駄を大切にしたいと思って
います。
因みに、わたくしは商談でラウンジ
しか利用をしことがありません、
あしからず・・・・・。
前置きが長すぎました(苦笑
元落語家の戯言です。
生前、立川談志さんが桂文枝(三枝)
さんに生涯、三枝を使うようにと・・・、
六代 桂文枝の名を継ぐのは談志さんが
亡くなった後、
生涯二流を通すようにと、三流は間違っ
て一流になることがある。浮気が芸の
肥やしにならないのが二流です。
二流は、常にベストを尽くすことです。
高級ホテルや宿屋にはベストをつくす
結果、信頼がついてまいります。
いいようのない空気があります。
忘れたくないものです。