ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「遠 恋」真夜中の雨音―Ⅱ―

2021年05月24日 13時05分34秒 | owarai

十月の終わりに、あのひとから 
一通、LINEが届いた。 

親愛なる詩音ちゃんへ 
LINE2通、ちゃんと届いて 
います。 
なかなか返事できなくて、ごめん! 
もっとゆっくりのんびりしなきゃ、 
と思いつつ、 
なんだか背中を押されて急がされて 
いるような日々をすごしています。 

前のLINEにも少し書いたと思うけ 
ど、今後の身のふり方に関して、 
自分でもよく整理できていないこ 
となので、今度電話で話します。 

前にも話したように、しばらくアメ 
リカでがんばりたいという気持ちに 
変化はありませんけれど。 

僕の方にはあれからひとつ、新し 
い出会いがありました。 
運命の出会いっていうと、大げさ 
だけど、今かなり感動し、揺れ動 
いています。 

逡巡しているというのが近いかも 
しれないな。出かける時間になっ 
てしまったので、きょうはこの辺 
で。とりあえず、元気でいますか 
ら、心配無用です。 
詩音ちゃんも元気でね。 
            快晴 

そして、そのあと、LINEは 
ふっつりと途絶えてしまった。 
「新しい出会い」「運命の出会い」 
「感動し」「揺れ動いています」 
前向きな気持ちでいる時読み返すと、 
それの言葉は明るい響きと輝きを 
帯びて、わたしの目と耳に届いた。 

きっと素晴らしい出会いがあった 
に違いないと、素直に喜ぶことも 
できた。 

けれども、気持ちが落ち込んで 
いる時には、まるであのひとか 
ら突き放されてしまったかのよ 
うな、疎外感を覚えた。読めば 
読むほど、疑心暗鬼にとらわれ 
た。 

あのひとがわたしから、どん 
どん遠ざかっていくような気 
がして。 

運命的で感動的な新しい出会い 
によって、あのひとの心境に、 
なんらかの変化があった。それ 
をわたしにどう説明したらいい 
のかわからなくて、あのひとは 
戸惑い、揺れ動いている? 

なぜ? 
なぜ、揺れ動くの? 
何を、どう、逡巡しているの? 
あのひとはわたしに、何かを隠 
している? 

こんな気持ちになるのは、出会 
って以来、初めてのことだった。 
銀行に勤めていた頃、あのひと 
がつき合っていた人は、三つ 
年上の日本人留学生。 

コロンビア大学のビジネスス 
クールで、経営学を学んでい 
たという。彼女が修士課程を 
終えたら、ふたりは結婚する 
つもりだった。 

けれど、あのひとが銀行を 
辞め、料理人になりたいと 
言い出した時、彼女は「そ 
れでは約束が違う」とは 


違うと激しくあのひとを責め、 
ふたりはやむなく別れること 
になった。出会ったばかりの 
頃、あのひとが教えてくれた 
「昔の彼女」の話しは、それ 
だけだった。 

彼女はその後どこで暮らし、 
今は何をしているのか。もし 
かしたらまだ、マンハッタン 
に住んでいるのか、わたしは 
何も知らなかったし、特に知 
りたいとも思わないままでき 
た。 

けれどもわたしは今、知りたい 
と思い始めていた。 


「静かな嵐」

2021年05月24日 12時51分00秒 | owarai

心細いような、心許せないような、 
こんな嵐の夜には、どこからかあ 
の人の声が聞こえてくる。 
時間も距離もかるがると超え、わ 
たしはあの頃に連れ戻されてしまう。 

―――大丈夫だよ。キミはなにも、 
心配しなくていいから。 
―――俺に任せておいて。何もかも 
   ちゃんとするから。 

―――キミは俺の大事な宝物。簡単 
に別れないよ。 
わたしを弄んだ、なつかしい、わた 
しの昔の恋人。 

あれは、あまりにも手痛い失恋だっ 
た。そえゆえに、それはガラスに刻 
まれた文字のように、わたしの心に 
残っている。痛みは、静かな嵐のよ 
うにやってきて、樹木をたまわせ、 
木の葉を震わせ、わたしの根源を 
揺るがせようとする。 

でも、大丈夫、絶対に、大丈夫。 

言い聞かせながら、わたしはひとり、 
暗闇の中で、嵐が通りすぎていくの 
を待っている。どんなに激しい雨が 
降っても、わたしはもう「過去」を 
迎えに行ったりしない。 

わたしの心はさらわれていかない。 
吹き飛ばされはしない。わたしに 
は今、愛しい待ち人がいる。 


「打ち込むこと」があるか

2021年05月24日 06時12分13秒 | owarai

いまだに何も得ていないのに 
得たと勘違いし、いまだ目的 
を達していないのに、できたと 
思い込む。 

それが自分を小さなものにして 
います。 

自分を成長させたいなら一生が 
修行であり、勉強だと戒めたい 
ものです。 

人生はいつも光に照らされている、 
というわけではありません。 
光が陰った道を歩かなければなら 
ないこともあれば、あたり一帯が 
闇に包まれることもある。 

闇で視界が閉ざされたら、恐怖に 
襲われるし不安にも苛まれるで 
しょう。 

足がすくんで歩けなくなるかも 
しれません。しかし、人生の歩を 
とめるわけにはいきません。 

「何をやってもうまくいかない。 
人生は、挫折ばかり。もう、何も 
かも投げ出したい」 
闇夜は、人をそんな心境に陥れます。 

やめられるものなら、いっそやめて 
しまいたい瞬間もあるのが人生です。 
生きる上での心依りどころもない、 
と思えば、闇は深まる一方です。 

そこで、わたしたちには闇夜を 
照らす“何か”が必要なのです。 

「一燈を提げて闇夜を行く。 
闇夜を憂うること勿れ。只一燈 
を頼め」 
提灯を一つ提げ、ただそれに頼 
っていればいいのだ。 

闇夜を恐れたり、嘆いたりする 
ことはない。提げるべき提灯が 
あれば、闇が深くとも、安心して 
しっかり生きていけることでしょ 
う。 

問題は自分自信の提灯が何かを、 
わかっているかどうかです。 

誰でも提灯を持っています。 
ないと感じている人は、気付いて 
いないか、信じていないかの 
どちらかなのです。 


「残りもの」は嫌い。「最後の恋」は好き。

2021年05月24日 06時09分36秒 | owarai

同じものでも、とらえ方
次第で印象がまったく変
わりますね。

それはたぶん人間関係も
同じはず。「うるさい人」
は「元気な人」、「優柔不
断」は「よく考える人」。

相手の個性を前向きに
とらえてみると、すこし
気持が楽になることも
あります。



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Moon River - Breakfast at Tiffanys - Desayuno con Diamantes

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