なんて不器用なんだろう、
と、わたしは自分で自分の
ことを、少しだけ、笑った。
どうしてもっと、上手に生き
られないのか。
星空のような人になれたら
いいな
いつも誰かを照らしていられたら
いいな
誰かにとって心休まる存在に
なりたいな
なぜか、ひとり旅がしたく
なった。
恋人に近いボーイフレンドは
いたが、少しそのやりとりに
も疲れて、ふと気分転換がした
くなった。
北海道へ渡ることにした。日本海
の小さな町に、高校時代の同級生
が大学から移り住んでいた。
その町は、古いにしん屋敷などが
残っていて、宿も趣きのある
アンティックな感じで気に入った。
太陽は、近く大きく、目の前の水
平線に本当にじかに沈んでいくよ
うで、神秘さえあった。
町で知りあった男の子と何を話し
たろう。海を見て、ベンチに男女
がふたりだけというのは、かなり
ロマンティックな光景かもしれず、
もしかしたら彼のほうは、その結
果を狙って誘ったたのかも、と、
ちらりと思ったりした。
夜、彼は近くの料理屋で私を歓待
してくれた。すっかり地元になじ
んで北海道弁になっている彼は、
店の人や、居合わせた同僚などに
「東京からのお客さん」と言って、
私を紹介する。
ただ、困ったのは、私が東京からわざ
わざ彼を訪ねてきた、婚約者みたいに
取られてしまうことだった。町じゅう
の噂になりそうだった。
翌日、駅まで送りに来た彼は、
「本当にここまで来てくれて、ありが
とう。よかったら、また、来てくれ
よ。その時は・・・・・」
となにか言いだげで、ちょっと悲しい
顔をした。
私は、東京のボーイフレンドに葉書を
出すのを忘れてたのに気づいた。
゚+o。。o+゚♡゚+o。。o+゚♡゚
ほんの迷いを 旅の空の風に散らそう
として
また、新しい思い出と迷いをかかえて
しまいそう
小さな煩悩なんて けして飛びそうな
荘厳な落日を見て
ひととき 無になりそうでも
それこそ生きてきた時間から見ると
ほんの一瞬で
すぐ夜が来て また日は昇る
大人になりきれない時期は
ささいなことでも 一日ひとつは
小さな刺を
かかえてしまうようで
そして 同じように こちらも誰かに
その刺を
感じさせているのかもしれない
ひとり旅は開放感とともに その反動
の物思いも増える
YouTube
愛にできることはまだあるかい RADWIMPS MV
https://www.youtube.com/watch?v=EQ94zflNqn4
毎日、自分の嫌いなことを
2つずつ行うのは、
魂のためにいいことだ。
モーム/作家「月と6ペンス」
パリに生まれ、幼少のころに両親と
死に別れイギリスに移住。
世界中を旅したのちに軍医となり、
イギリス情報局のスパイでもあり、
後に、作家になった。
嫌なことも、魂のためと思って実行
せよ。毎日、「たった2つだけでいい」
というところがミソ。
机の片づけや日記を書くでも良いの
です。
自分に自信が持ててくる。
人が、自分に惚れてくれるときは
そんな時。
“あの人、この人の訃報を
受ける
肉体は消えうせても
心に残してくれた余韻は
決して消えさることがない“
「人間は死を約束された動物
である」と聖路加看護大学長
の日野原重明先生はおっしゃ
る。
人は一人で生まれ、やがて
たった一人で黄泉の旅に出る。
生の帰結は死である。
その前に一切は無力である。
学歴も、名誉も、地位も、
財産も、形のあるものはすべ
て壊れる。
でも、その人が残してくれた
無形の教訓は、肉体ととに
死滅するのではない。
人は死んでも、その人に影響
は消えない。自分は
何を残せるだろうか、思えば
溜息ばかり出る。
現われます」
CHANGE(チェンジ)とCHANCE
(チャンス)は一文字違い。こんなふう
に、毎日はほんの一部チェンジするこ
とで、そこからチャンスが生まれる。
では、どこをどうかえればいいので
しょうか。
それには、毎日何かひとつ、いいこ
とをするのです。
辛く悲しいことがあるときも、笑顔
で人に接する。相手の魅力的なとこ
ろを見つけて褒めてあげる。
体のために、野菜をきちんととるよ
うに心がける。心のために毎日本を
読む・・・・・。
すると、「いいことをすれば、いい
ことが起こる」という心の法則に
よって、本当にいいことばかりが
起こるようになります。
いいものを食べれば、健康に
なるのと同じ「仕組み」です。
YouTube
山下達郎「RECIPE (レシピ )」 Edit Version
https://www.youtube.com/watch?v=f-3ManAlBS0
十六日の早朝にかけて、灯籠やお供
え小さな舟に流す行事で、
送り火と同じように精霊を送り出す
ために行われるもの。
精霊は灯籠とともに川を下り、海の
彼方にあるとされる「あの世」へ
帰っていくと信じられています。
精霊流しによく似ている行事に
「精霊流し」というものがあります。
京都嵐山では現在も八月十六日に
行われていますが、こちらは水難で
なくなった方の霊を鎮めるための
行事です。
ただ、喪主がいつまでも立ち直れな
いと亡くなった方が迷うため、
喪主の凛とした姿勢が大切です。
愛犬や愛猫が守護霊の人は、生涯
ご主人を守りますしその動物年齢も
若返ります(笑
返事は届かなんだ。
金曜日にも短いメールを送った。
今までなら、最初のメールをあの
ひとが読んだ段階で、すぐに電話
がかかってくるはずだった。
けれども、電話は鳴らなかった。
一週間のあいだに出した四通の
メールに対する、あのひとの返事
は沈黙だった。
もしかしたら、小旅行か何かで、
家を留守にしているのかと思った。
日曜の夜、「戻ったら、メールか電
話を下さい。何度も催促してごめん
なさい」と書いて送り、その週はた
だ、あのひとからの連絡を待った。
その次の週を待った。
連絡が途絶えて一ヶ月後、電話をか
けたことはあった。
あのひとは電話回線をインターネ
ットにつないでいるので、話し中
のことが多かったけれど、そんな
時には、一階に住んでいる大家さ
んの留守番電話に、メッセージを
残しておけばよかった。そうすれ
ば一両日中には必ず、あのひとか
らの電話がかかってきた。
受話器を取り上げて記憶している
番号を押した。今、ニューヨーク
は、朝の六時半。それは、あのひ
とが部屋にいる確率が最も高い時
刻だった。
わたしたちはこれまで、そ
の貴重な僅かな時間帯を使って、
辛うじてつながってきたのだ。
やっぱり旅行中だったのか、少し
だけ、気持ちが落ち着いた。
わたしは留守番電話に向かって、
話し始めた。ふたりのあいだに
横たわっている果てしない距離
と、ふたりを朝と夜に切りわけ
ている時差の壁に向かって。
できるだけ爽やかに、穏やかに、
何気ない風を装って。
「もしもし、快晴。こんにちは、
詩音です。メール、何度か送った
んだけど、ずっとお返事がないの
で・・・・・きっとどこかに、旅
行中なんだよね。実はわたしの方
にも、あれこれいろいろあって、
相談したいこともいろいろあり
ます。とりあえず、このメッセ
ージを聞いたら、お電話かメール、
下さいますか。待ってます」
受話器を置くと同時に、それまで
わたしたちを結びつけていた、細
く透明な蜘蛛の糸が、ぷつん、と
切れてしまったような気がした。
窓の外は、篠突く雨だった。
許すことを知らない、優しくない
雨だ。強風に煽(あお)られ、斜め
に降っている。まるで地上に突き
刺さる、銀色の無数の針のように。
あなたに、尋ねたいことがある。
あなたに、話したいことがある。
もうこれ以上、待てない。
もうこれ以上、わたしを待たせな
いで。
お願い、電話をかけて。
お願い、声を聞かせて。