余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

オリバー・ツイスト

2022-03-07 22:56:29 | マイブック(た)
「オリバー・ツイスト」
      チャールズ・ディケンズ 著
             中村能三 訳

ストーリーに引き込まれていく。
読むごとにどんどんどんどんと。
少年オリバー・ツイストはどうなっていくのかは
もちろんのこと、
非道の悪役たちの行く末。
善と悪のはっきりした境界線。
人間の光と闇は常としてふたつとも合わさることなく、
混ざり合うことなく、持ち続けるものだとして、
そう、それでも憧れるといったほうがいいのだろうか。
光の道標を。
ストーリーテラーの意趣をいまに置き換えるなら、
戦争すらもそれになる。
ドフトエフスキーの罪と罰にも通じる気がする。
コメント
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