余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

雨のオト

2022-05-29 22:54:28 | 綾取りの塔(短歌)
雨のオト
傘にあたる
屋根にあたる
トットットッは
君の足音
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口付けを

2022-05-29 22:53:12 | レターの膜(短歌)
口付けを
果物にして
含みいれ
木陰に座る
涼むメルヘン
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コウゴウ

2022-05-29 22:49:04 | 水声の詩
コウゴウはなにものもかえがたい
手を伸ばしてもつかめない
コウゴウはとてもあたたかい
濡れた髪も渇いてしまうくらい
魔法の言葉
近づける最高の速度
数はお気に入りの歩数で
光に乗って驚嘆する
あまりのスピードはとっとっと
スローモーションえっおっあっ
おすすめはしないけど
つかまえた

僕は光になる
なれないけれどなる
それはよくないことなのよ
しかられる、かけられる、
一度セキを外してみる
魂乱舞

子猫を抱いている
居心地のいい家で
子猫を抱いている
ポケットにダリアが入っている
子猫を抱いている
この傷はコウゴウがつけたの
ぴったり乱舞
さっ、買物 買物
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古代文字

2022-05-29 22:44:31 | 水声の詩
過去と未来を行き来する
夢のカード
パスワードが必要です
鳴く苦味も知らなくて
茫然自失の喘ぎは消える
どうしてとどうしてと
木陰の人を隙間に入れる
憧れは横たわり
呼吸の音だけがきこえる
生で感じる息苦しさもなく
残ったのは痛みの優しさ
痛みはとても優しすぎた
魅力は深く刻みつける
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あなたの美しさは

2022-05-29 22:42:37 | 水声の詩
僕は求める夢の跡を
あなたは求める優しき愛しの眠りを
あなたは勝ち得るそのしるしを
儚く散る花びらが僕なら
今も残る星があなた
美しさはどちらにもあり
その望みと調べは
抱きしめるに値する
それは美しさなの?
と問う人はいるだろうが
美意識からなる
個人の持つ経験と直感によって
そしてうなずく
僕の持つ美しさは
あなたと共有したいのだと
あなたの美しさを
部分から全身へ
その嫉妬ともとれる焦がれは
あなたは理解していただろうか
燃ゆる心の残像を
この苦しみはいつとかれるのか
安らぎと同居する
押さえ込まれた闇ガラスは
羽に傷を負ってゆく
果てしのない行き来
手を伸ばしても届かない愛ともとれない形
二人が交わることはなく
僕はほほえむ
幸福のあなたをみて
好きだよ
あなたは振り向かず未来をゆく
愛しき人
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