余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

綿毛から

2022-05-12 22:50:47 | レターの膜(短歌)
綿毛から
トンボに代わり
移りゆく
時間と命の
往来をする
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さみだれの

2022-05-12 22:49:30 | 綾取りの塔(短歌)
さみだれの
道にならぬ
道をゆって
雨と花びら
混然となる
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ブルース

2022-05-12 22:45:09 | マイブック(さ)
「ブルース」
      桜木柴乃 著

部落の新聞記事を読んだばかり。
馴染みのなかった言葉から、呼び起こされることは多々とある。
例えば男の側からみれば、生理、更年期などもそうなる。
災害、戦争、格差、・・・。

六本指の男。
道東の風景。
交わる性、交わる生。
切り離せないものたちの詩がうたわれる。
二重の景色として。
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イトウの恋

2022-05-12 22:37:25 | マイブック(な)
「イトウの恋」
      中島京子 著

新人教師の久保耕平は実家で発見する。
通訳として旅をしたイトウの手記。
旅の主人I・Bとの思い出。
思いだす限りを誰に読ませるでもなく。

この手記を生徒の赤堀と、
イトウの孫の娘、田中シゲルと旅をする。
そう現在から過去を旅していく。
行き戻り、また戻り行き、
心を深く潜っていく。

このイトウの手記につまった懐かしくかぐわしい想いは、
揺るがないからこそ心を真っ直ぐにくすぐっていく。
とてもとてもくすぐられていく。
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