余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

2022-11-30 23:38:41 | 水声の詩
記憶の限界を
流れ流れていく
夜な夜な消えて
ゆめゆめ薄れる
犠牲を夢にした
嘘なのか
そうではない
美しき虜にした

大切な記憶
毎夜抱きしめて眠る
虜とは違う
触れてなくなる雪の感触
潤す指先の温かさ
微かに震える鼓動の奥
雫はあたたかい

信じられないほどの真実の深遠
許しあえる零れる動揺
触れられそうで
触れられない距離
拠り所を傷口で守る
正しさの為に
公正の為に

隠されたていた程遠くは
とても美しく
声は通り木霊する
猫が通り過ぎる
通り過ぎた後に鳴き声が
きこえた
やさしく
つつみこむ
瞳は見る
滝の向こうを
そしてないた
重ねて

鳥が飛ぶ
色のある
夢の世界の
ような現実

心があった
つながれた
いつかの梢が目の前に
交錯する線
純粋を想う

それがいい
つながれた涙は離れず
それを望んだ
変化はしたが変身はせず
茨の道が添える
雨の窓辺に

あなたはいて
祈った
波がきこえ
鼻腔をくすぐる

感じるのは
嫉妬をこえた桜花と紅葉
山は視界
川を渡り
星は降る
作りかけの深さ

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