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余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

あお

2021-11-19 22:37:49 | 十五の詩
ここは暗いなあ
明かりがほしいなあ
窓のちいさい部屋
てんめつする雪の花
空からひらひら落ちる
無数の結晶

横たわるのは死の影
上を見ると嘘の生
妖精はここにはいない
甘みのない体は誰にも触れられない
  あお・・・

瞳の奥に燃えあがる幻の私小説
偽りの風景ともろい階段
焦がしていく肌の重みと
移動する静寂の音

そしてあなたが側に
手を伸ばしても触れられない・・
  あお・・・

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