余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

古代文字

2022-05-29 22:44:31 | 水声の詩
過去と未来を行き来する
夢のカード
パスワードが必要です
鳴く苦味も知らなくて
茫然自失の喘ぎは消える
どうしてとどうしてと
木陰の人を隙間に入れる
憧れは横たわり
呼吸の音だけがきこえる
生で感じる息苦しさもなく
残ったのは痛みの優しさ
痛みはとても優しすぎた
魅力は深く刻みつける
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あなたの美しさは

2022-05-29 22:42:37 | 水声の詩
僕は求める夢の跡を
あなたは求める優しき愛しの眠りを
あなたは勝ち得るそのしるしを
儚く散る花びらが僕なら
今も残る星があなた
美しさはどちらにもあり
その望みと調べは
抱きしめるに値する
それは美しさなの?
と問う人はいるだろうが
美意識からなる
個人の持つ経験と直感によって
そしてうなずく
僕の持つ美しさは
あなたと共有したいのだと
あなたの美しさを
部分から全身へ
その嫉妬ともとれる焦がれは
あなたは理解していただろうか
燃ゆる心の残像を
この苦しみはいつとかれるのか
安らぎと同居する
押さえ込まれた闇ガラスは
羽に傷を負ってゆく
果てしのない行き来
手を伸ばしても届かない愛ともとれない形
二人が交わることはなく
僕はほほえむ
幸福のあなたをみて
好きだよ
あなたは振り向かず未来をゆく
愛しき人
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かご

2022-05-29 22:35:49 | 水声の詩
かごの中に閉じこもっている
わっかのついた少女
わっかは体を包むようについている
だしてあげたいけれど
なかなかどうして
リングがコロリとふれる
君の名前
それはナナ
どうしてナナって
でておいでナナ
いたずら好きだろ
このかごからでておいで
ナナ

柔らかいの知ってる?
ふわりと眠ろう
ねえ、ナナ

このかごはあなたのだったね
勝手にとっちゃったから
ふくれるだろうね
そんな感じででておいで
こっちに来てナナ
ねえ、ナナ
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女のいない男たち

2022-05-29 22:26:33 | マイブック(ま)
「女のいない男たち」
      村上春樹 著

映画は見ていないのだけれど、
テレビでながれる映像を見て読みたくなった。
おとことおんな。
女と男。
また愛した人の喪失。
またかつての隣人。
その記憶、記憶から繋がられた鎖。
鎖はからまり縛られて、解かれて、また縛りあげられて、
ゆく当てのないポーズを映し出す。
男ももちろん女も。記憶を頼りに旅をしている。
苦悩と幸とをドライブの景色、歩き、椅子に座って。
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いつ出会う

2022-05-28 22:51:54 | レターの膜(短歌)
いつ出会う
出会っていた
天使がほら
光りのなかで
佇んでいる
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