国内の新たな感染者は4199人、感染者の累計は61万4264人
国内では4日、新たに4199人の感染が確認されました。
感染者が急増している大阪府の新規感染者は884人で、36日連続で東京都の新規感染者数を上回りました。
長崎県の62人は過去最多を更新しました。
これで国内の感染者は61万3552人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は61万4264人になりました。
また、新たに確認された死亡者は50人で、死亡者の累計は1万500人になりました。
重傷患者は前日より1人減り、1083人となりましたが過去2番目の多さです。
感染力が強く重症化しやすい変異ウイルスの急拡大で、関西圏及び首都圏では医療提供体制や病床がひっ迫していますので、重症化しても専門病院に入院できない最悪の事態も起きています。
4月25日から5月11日まで、東京都、大阪府、兵庫県、京都府の4都府県に「緊急事態宣言」が発令されましたが、「宣言」慣れ、自粛疲れしている現状では、感染力が非常に強い変異株による感染爆発を抑制することは不可能だと思います。
「緊急事態宣言」を全国に発令して、東京五輪ありきの中途半端な対策ではなく、人の流れを遮断するような強力な対策をとらなければ、感染爆発はこれからも続き、日本経済は大打撃を蒙ります。
ワクチン確保競争に敗れた菅内閣には強い対策は期待できず、最前線で治療にあたる医療関係者からは落胆の声も上がっています。
都内の新たな感染者は609人、感染者の累計は14万2322人
東京都では4日、609人の感染が確認されました。
これで都内の感染者の累計は14万2322人となりました。
このうち、10歳未満から30代が328人で全体のおよそ54%、重症化リスクが高い60代以上の感染者はおよそ15%の89人でした。
4日までの7日間平均は842.3人で、前週比では112.8%と増加しています。
また、経路不明の感染者はおよそ58%の355人です。
なお、新たに確認された死亡者は1人で、死亡者の累計は1899人になりました。
新規感染者数の動向
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
医療従事者者は、オリンピック派遣より国内患者の治療とワクチン接種が最優先
感染力が強く重症化しやすい変異型ウイルスが猛威を振るう中、東京オリ・パラ組織委員会が、スポーツドクター200人と看護婦500人の確保を関係機関などに要請しました。
全国で患者数及び重症患者が増加の一途をたどり、今月3日には重症患者が過去最多を更新するなど、医療提供体制がひっ迫し、癌や心臓病などの手術を延期せざるを得ず、助かる命を助けられない医療最前線の苦悩の中で、医療従事者や国民からは反発の声が日に日に高まっています。
ワクチン接種のための医師・看護婦の確保さえ困難を極め、オリンピックの期間中は最盛期にあると予測される状況で、オリンピック開催が医療提供体制をさらにひっ迫させることになります。
オリンピック開催が、国民の命と暮らしを脅かすことはオリンピック憲章やその精神に反するのではないでしょうか。
国難にある今、オリンピックの開催よりも国民の命と暮らしを守ることを最優先すべきではないでしょうか。
身近な人々の命と暮らしを守るために
感染爆発が全国に波及すれば、国民の命だけでなく終息後の経済を立て直すことすら不可能になります。
ワクチン接種が一般的なものとなり、感染拡大を抑え込むまでは、人と人の接触を8割減らすより強い対策を講じ、抑え込んでから経済に総力で取り組むことが、経済の再生に有効なことが多数の経済の専門家により分析されています。
最前線で新型コロナと戦う医療関係者支援で、私たちにできることは、「感染しないこと」「感染させないこと」です。
「私たちはもう感染している」と認識して、「不要不急の外出はしないこと」「人と接触しないこと」で、これ以上の感染拡大に歯止めをかけましょう。
最前線で戦っている医療従事者に感謝して、不要不急の外出を自粛しましょう。
国内の感染状況
世界の感染者1億5379万人超え、死亡者は321万人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間5日午前6時20分の時点で1億5379万6363人となりました。
また、死亡者は321万8179人となりました。
主な国・地域の感染状況