国内の新たな感染者は6493人、感染者の累計は64万2479人
国内では9日、新たに6493人の感染が確認されました。
福岡県の529人、北海道の506人、広島県の195人、福島県の72人はいずれも過去最多を更新、愛知県は過去2番目に多い473人でした。
これで国内の感染者は64万1767人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は64万2479人になりました。
また、新たに確認された死亡者は64人で、累計は1万923人になりました。
医療体制がひっ迫し、入院できずに自宅や高齢者施設での待機者が増えている大阪府で41人と急増しています。
重傷患者は13人増え過去最多の1144人となりました。
感染力が強く重症化しやすい変異ウイルスの急拡大で、関西圏及び首都圏では医療提供体制や病床がひっ迫していますので、重症化しても専門病院に入院できず、自宅や高齢者施設で死亡する最悪の事態も起きています。
東京都、大阪府、兵庫県、京都府の4都府県の「緊急事態宣言」は5月31日まで延長され、新たに愛知県と福岡県に追加発令されましたが、「宣言」慣れ、自粛疲れしている現状では、感染力が非常に強い変異株による感染爆発を抑制することは不可能だと思います。
「緊急事態宣言」を全国に拡大して、東京五輪ありきの中途半端な対策ではなく、人の流れを遮断するような強力な対策をとらなければ、感染爆発はこれからも続き、日本経済は大打撃を蒙ります。
ワクチン確保競争に敗れた菅内閣には感染を抑える強い対策は期待できず、最前線で治療にあたる医療関係者からは落胆の声も上がっています。
都内の新たな感染者は1032人、感染者の累計は14万6594人
東京都では9日、1032人の感染が確認されました。
これで都内の感染者の累計は14万6594人となりました。
このうち、10歳未満から30代が603人で全体のおよそ58%、重症化リスクが高い60代以上の感染者はおよそ14%の140人でした。
9日までの7日間平均は798.4人で、前週比では95.8%と微減となりました。
また、経路不明の感染者はおよそ58%の603人です。
なお、新たに確認された死亡者は3人で、累計は1918人になりました。
新規感染者数の動向
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
医療従事者者は、オリンピック派遣より国内患者の治療とワクチン接種が最優先
感染力が強く重症化しやすい変異型ウイルスが猛威を振るう中、東京オリ・パラ組織委員会が、スポーツドクター200人と看護婦500人の確保を関係機関などに要請しました。
全国で患者数及び重症患者が増加の一途をたどり、7日に重症患者が過去最多を更新するなど、医療提供体制がひっ迫し、癌や心臓病などの手術を延期せざるを得ず、助かる命を助けられない医療最前線の苦悩の中で、医療従事者や国民からは反発の声が日に日に高まっています。
ワクチン接種のための医師・看護婦の確保さえ困難を極め、オリンピックの期間中は最盛期にあると予測される状況で、オリンピック開催が医療提供体制をさらにひっ迫させることになります。
オリンピック開催が、国民の命と暮らしを脅かすことはオリンピック憲章やその精神に反するのではないでしょうか。
国難にある今、オリンピックの開催よりも国民の命と暮らしを守ることを最優先すべきではないでしょうか。
身近な人々の命と暮らしを守るために
感染爆発が全国に波及すれば、国民の命だけでなく終息後の経済を立て直すことすら不可能になります。
ワクチン接種が一般的なものとなり、感染拡大を抑え込むまでは、人と人の接触を8割減らすより強い対策を講じ、抑え込んでから経済に総力で取り組むことが、経済の再生に有効なことが多数の経済の専門家により分析されています。
最前線で新型コロナと戦う医療関係者支援で、私たちにできることは、「感染しないこと」「感染させないこと」です。
「私たちはもう感染している」と認識して、「不要不急の外出はしないこと」「人との接触をなるべくしないこと」で、これ以上の感染拡大に歯止めをかけましょう。
最前線で戦っている医療従事者に感謝して、不要不急の外出を自粛しましょう。
国内の感染状況
世界の感染者1億5790万人超え、死亡者は328万人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間10日午前6時20分の時点で1億5790万1837人となりました。
また、死亡者は328万7558人となりました。
主な国・地域の感染状況