国内の新たな感染者は4140人、感染者の累計は73万5496人
国内では27日、新たに4140人の感染が確認されました。
高知県の38人は過去最多を更新しました。
これで国内の感染者は73万4784人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は73万5496人になりました。
また、新たに確認された死亡者は119人で、累計は1万2759人です。
医療体制がひっ迫し、入院できずに自宅や高齢者施設での待機者が増えている大阪府や兵庫県などで死亡者が相次ぐなど厳しい状況が続いており、集中治療室で治療中の高齢患者からエクモを外し集中治療室から出して、働き盛りの重症患者と入れ替える命の選別が日常的に行われるほど厳しい状況が続いています。
厚労省の発表によると重傷患者は42人減って1371人となりました。
都内の新たな感染者は684人、感染者の累計は15万9094人
東京都では27日、684人の感染が確認されました。
これで都内の感染者の累計は15万9094人になりました。
このうち、10歳未満から30代が384人で全体の56%、重症化リスクが高い60代以上の感染者はおよそ15%の100人でした。
27日までの7日間平均は585.0人で、前週比では83.1%に減少しました。
また、経路不明の感染者はおよそ61%の416人です。
なお、新たに確認された死亡者は11人で、累計は2042人です。
新規感染者数の動向
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
都道府県の感染状況
医療は、オリンピックよりも国内患者の治療とワクチン接種を最優先に
感染力が強く若い世代でも重症化しやすい変異型ウイルスが猛威を振るう中、東京オリ・パラ組織委員会が、スポーツドクター200人と看護婦500人の確保を関係機関などに要請しました。
全国で重症患者が増加の一途をたどり、重症患者が過去最多を更新するなど、医療提供体制がひっ迫し、癌や心臓病などの手術を延期せざるを得ず、疾病や事故などで助かる命を助けられない医療最前線の苦悩の中で、医療従事者や国民からは反発の声が日に日に高まっています。
ワクチン接種のための医師・看護婦の確保さえ困難を極め、オリンピックの期間中は接種が最盛期にあると予測される状況下で、オリンピック開催が医療提供体制をさらにひっ迫させることになります。
オリンピック開催が、国民の命と暮らしを脅かすことはオリンピック憲章やその精神に反するのではないでしょうか。
国難にある今、オリンピックの開催よりも、国民の命と暮らしを守り経済を立て直すことを最優先すべきではないでしょうか。
IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は「五輪実現のために誰もが犠牲を払わねばいけない」と発言
IOCのバッハ会長は22日の国際ホッケー連盟のオンライン総会で「五輪の夢を実現するために誰もがいくらかの犠牲を払わないといけない」と発言し、予定通りの開催を強調したとの報道にネット上では憤りの声があふれています。
東京オリ・パラ開催のために、日本が、東京が、日本国民が犠牲を払わなければならないのでしょうか。
何よりも、犠牲を払うということは、安全・安心な大会にはならないということです。
安倍内閣も菅内閣も、「コロナに打ち勝った証し」としての東京オリ・パラの開催、「安全・安心な大会を実現する」と繰り返してきました。
コロナに打ち勝つどころか、感染爆発中の開催が「安全・安心な大会」になろうはずもなく、選手も運営関係者も観客も感染リスクが高まりますし、選手村では、「密閉」「密集」「密着」は避けられず、クラスターの発生も懸念され、開催が強行されれば史上最悪の惨劇オリ・パラになりかねません。
IOC(国際オリンピック委員会)最古参のディック・パウンド委員の東京オリ・パラに関する開き直り発言
【日本が中止を求めても「東京オリ・パラ」は開催】
5月23日「週刊文春」の取材で、「菅首相が中止を求めても、大会は開催される」などと述べたとのことです。
【「アルマゲドン」を除けば、大会は成功する】
英紙「イブニングスタンダード」掲載の発言要旨によれば、「主催者は今、ギアを変更してその運用を行おうとしている。私たちが予測することもできない〝アルマゲドン〟を除けば、大会は成功する」と発言。つまりどんなに日本で感染状況が悪化しようとも、人類が滅亡しないかぎり東京五輪の開催は強行するというのだ。
【安全性について「何も保証できない」】
米テレビ局「CNN」に対して、東京五輪の安全性について「何も保証できない」と仰天発言を行った。
ディック・パウンド委員は開き直り発言を連発しており、IOCの何が何でも〝マネーファースト〟という方針が改めて浮き彫りになっています。
世界の感染者1億6858万人超え、死亡者は350万人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間28日午前4時21分の時点で1億6858万5161人となりました。
また、死亡者は350万2411人となりました。
主な国・地域の感染状況