国内の新たな感染者は2712人、感染者の累計は72万2938人
国内では24日、新たに2712人の感染が確認されました。
これで国内の感染者は72万2226人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は72万2938人になりました。
また、新たに確認された死亡者は85人で、累計は1万2420人です。
医療体制がひっ迫し、入院できずに自宅や高齢者施設での待機者が増えている大阪府及び兵庫県で死亡者が相次ぐなど厳しい状況が続いています。
厚労省の発表によると重傷患者は4人減って1300人となりました。
都内の新たな感染者は340人、感染者の累計は15万7125人
東京都では24日、340人の感染が確認されました。
これで都内の感染者の累計は15万7125人になりました。
このうち、10歳未満から30代が191人で全体の56%、重症化リスクが高い60代以上の感染者はおよそ17%の59人でした。
24日までの7日間平均は638.1人で、前週比では81.3%に減少しました。
また、経路不明の感染者はおよそ57%の193人です。
なお、新たに確認された死亡者はなく、累計は2017人です。
新規感染者数の動向
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
都道府県の感染状況
医療は、オリンピックよりも国内患者の治療とワクチン接種を最優先に
感染力が強く若い世代でも重症化しやすい変異型ウイルスが猛威を振るう中、東京オリ・パラ組織委員会が、スポーツドクター200人と看護婦500人の確保を関係機関などに要請しました。
全国で重症患者が増加の一途をたどり、重症患者が過去最多を更新するなど、医療提供体制がひっ迫し、癌や心臓病などの手術を延期せざるを得ず、疾病や事故などで助かる命を助けられない医療最前線の苦悩の中で、医療従事者や国民からは反発の声が日に日に高まっています。
ワクチン接種のための医師・看護婦の確保さえ困難を極め、オリンピックの期間中は接種が最盛期にあると予測される状況下で、オリンピック開催が医療提供体制をさらにひっ迫させることになります。
オリンピック開催が、国民の命と暮らしを脅かすことはオリンピック憲章やその精神に反するのではないでしょうか。
国難にある今、オリンピックの開催よりも、国民の命と暮らしを守り経済を立て直すことを最優先すべきではないでしょうか。
IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は「五輪実現のために誰もが犠牲を払わねばいけない」と発言
IOCのバッハ会長は22日の国際ホッケー連盟のオンライン総会で「五輪の夢を実現するために誰もがいくらかの犠牲を払わないといけない」と発言し、予定通りの開催を強調したとの報道にネット上では憤りの声があふれています。
東京オリ・パラ開催のために、日本が、東京が、日本国民が犠牲を払わなければならないのでしょうか。
何よりも、犠牲を払うということは、安全・安心な大会にはならないということです。
安倍内閣も菅内閣も、「コロナに打ち勝った証し」としての東京オリ・パラの開催、「安全・安心な大会を実現する」と繰り返してきました。
コロナに打ち勝つどころか、感染爆発中の開催が「安全・安心な大会」になろうはずもなく、選手も運営関係者も観客も感染リスクが高まりますし、選手村では、「密閉」「密集」「密着」は避けられず、クラスターの発生も懸念され、開催が強行されれば史上最悪の惨劇オリ・パラになりかねません。
東京オリ・パラに潜む感染拡大の3大リスクとは
その1
世界各国地域からワクチン接種を受けていない選手や関係者が大挙到着し、空港検疫が不十分になる可能性が高いといわれています。
イギリス由来とインド由来の変異株が国内で猛威を振るっていますが、変異株は南アフリカ・ブラジル・フィリピン由来など多数ありますので、国内に持ち込まれる可能性が高いのです。
現に、イギリス由来やインド由来の変異株は空港検疫をすり抜けて市中感染しています。
その2
主催者はアスリートが違反した場合に出場資格を取り消すとしていますが、競技を終えた後に一部のアスリートはルールを破る可能性があります。アスリートたちは競技を終えれば出場資格は関係ありませんので、大挙市中に繰り出して未知の変異株により感染が爆発する可能性があります。
その3
大会を側面から支える約7万8千人のボランティアの多くはワクチン接種を受けていません。
無症状の新型コロナウイルス病原体保有者かもしれない観客だけでなく、選手や関係者と日常的に接触しますので、感染リスクが高く感染爆発の起爆剤になりかねません。
それらのボランティアがPCR検査をすり抜けて、大会終了後に全国津々浦々に帰って行きますので、様々な未知の変異株によって地方での感染爆発が起こりかねません。。
医療提供体制が脆弱な地方での感染爆発は多数の死亡者を出します。
世界の感染者1億6704万人超え、死亡者は346万人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間25日午前6時20分の時点で1億6704万5252人となりました。
また、死亡者は346万7796人となりました。
主な国・地域の感染状況