こちら前にもご紹介した、黒猫のクウさん。
この子だけは、外出をゆるされております。
田舎にいた時から外に出ていたので、都会に引っ越しをしたあとも、外に出たがるからしかたない、許しております。
都会ともうしましても、目の前には畑がありまして、交通量は少ないのですが、それでも危ないから、外に出るときはいつも
「車に気を付けるんよ」「ちゃんと帰ってくるんだよ」
そう言い聞かせています。一応道路を横断するときはね、右みて左見て、また右みて横断していたな。
たまに外でクウとあうと、コンビニまでついて来たりします。お店に入っても出るまで近くで待っているんです。でも娘らが学校に行くときは、大変!クウとであったが最後、逃げ切るか、はたまたクウを抱っこして自宅に帰ってきて家にクウを入れてから、また「行ってきます」(必至)なのです。
外ではいくら遠くても、クウのほうからどこからともなく「にゃああん」とないて近づいてきます。猫ってね、すごいですね。もうね、人間とおんなじくらいの判断力で人を見分けています。たまに遊びにきたうちのおじいさんおばあさんに、本当に久しぶりに外で会っても、クウが気づいて近づいてくるらしい。そう、車も把握しています。視力が悪いだの、外では誰か判断がつかないだの、ちまたでよくききますが、もうね、ナンセンスね。私よりも確実に人を遠くから判断できています。夜に帰ってこないときは、外に出て口笛を吹きます。それを聞けば遠くから「にゃああああん」とかすかな声がして、どんどん近づいてきます。「さあ、帰ろう」っていうと、喜び勇んで、耳を後ろに少しそらせながら私と一緒に自宅玄関まで走るんです。家族だなあって、そんな時しみじみと、連帯感みたいなものを感じます。引っ越しして数か月は、外にでているクウが心配で心配で、もうね、彼氏のように恋しくていましたが、もう6年にもなるから、クウの力量に任せるようにしています。
本当に家族みんな大好きなのにね、クウったら、ご近所のおうちの中に入って、よくくつろいでくるんです。さぞや居心地がいいだろう。静かにねかせてくれるんだからね。おいしいごはんもそこのお宅の猫ちゃんをおしのけて食べているらしいから。ご近所の方にもかわいがってもらって感謝ですよ。クウのいうことは何でも聞いてあげる勢いでいるんだけどね。