蒼 月
誰も知るまい お前以外
誰も聞くまいお前以外
泥濘(ぬかるみ)のこの地に
畢生(ひっせい)の生(なま)脚(あし)を立て
全てが腐蝕(ふしょく)し末(す)枯(か)れるまで
したが蒼月よ
なぜに私を呼び覚ます
燻(くすぶ)る闇に身を投げて
話す口など捨てたのに
言葉は要らぬと喋りかける
淪落(りんらく)せんとするこの躯(むくろ)に
差し出すその手の
忌(いま)まわしきを払いのけ
無様な過去の産物が
戯言(ざれごと)だけを携(たずさ)えて
肢体(したい)は絡(から)み 打ち震えん
事実を糊塗(こと)し 無骨をそしり
欺瞞(ぎまん)と偽りに終止して
侮(あなど)るのは 烏合の者ども
無情に照らす蒼月の
創りだしたるお前の醜態
汝の吐いたそのヘドに
むさぼり喰らう
あつかましきは
生へのしがらみ
異物が喉を通るとき
日々の恥辱(ちじょく)が溢れ出ださん
全てを覆ったその時に
腐臭が鼻につくであろう
誰も知るまい
泥濘(ぬかるみ)の地に
苦界の礎 築かんとき
わずかに差し込む蒼(そう)光(こう)に
脅えた己を曝(さら)け出し
己の脚は屹立(きつりつ)し
不動の炎(ほむら)で 我
真実の矢を放たんとす
誰も知るまい お前以外
誰も聞くまいお前以外
泥濘(ぬかるみ)のこの地に
畢生(ひっせい)の生(なま)脚(あし)を立て
全てが腐蝕(ふしょく)し末(す)枯(か)れるまで
したが蒼月よ
なぜに私を呼び覚ます
燻(くすぶ)る闇に身を投げて
話す口など捨てたのに
言葉は要らぬと喋りかける
淪落(りんらく)せんとするこの躯(むくろ)に
差し出すその手の
忌(いま)まわしきを払いのけ
無様な過去の産物が
戯言(ざれごと)だけを携(たずさ)えて
肢体(したい)は絡(から)み 打ち震えん
事実を糊塗(こと)し 無骨をそしり
欺瞞(ぎまん)と偽りに終止して
侮(あなど)るのは 烏合の者ども
無情に照らす蒼月の
創りだしたるお前の醜態
汝の吐いたそのヘドに
むさぼり喰らう
あつかましきは
生へのしがらみ
異物が喉を通るとき
日々の恥辱(ちじょく)が溢れ出ださん
全てを覆ったその時に
腐臭が鼻につくであろう
誰も知るまい
泥濘(ぬかるみ)の地に
苦界の礎 築かんとき
わずかに差し込む蒼(そう)光(こう)に
脅えた己を曝(さら)け出し
己の脚は屹立(きつりつ)し
不動の炎(ほむら)で 我
真実の矢を放たんとす