リーダー
facebook掲載記事より
「第2回山んばサミット岩手」のこと その②〜新生児の化学物質過敏症〜
生後4カ月にも満たない小さな孫が、身体を震せて泣き叫びながら訴えてきた。
「ばぁば辛いよ!ばぁばなんとかして!」
全身真赤にタダレた孫を抱きしめ、「ごめん。こんな世の中にしてごめん。ばぁばが必ずなんとかする!」と、泣きながら約束した。
それは、娘夫婦が子育てをしやすいようにと選んだ大手メーカーの新築マンションに引っ越して間もなくの出来事だった。
なぜ化学物質だとわかったか?
それは、私がそのような体質だったから。
通常このような症状に対してはアトピー性皮膚炎と診断されて、ステロイド軟膏を出されるのだろう。
数千種類と言われる化学物質を特定することは不可能だ。
住宅メーカーに勤めている人達は、シックハウスの規制になっている物質は使っていないから大丈夫なはずという理論だ。
その時に相談にのってくれたのが、木材の低温乾燥機を開発した愛工房の伊藤社長。
住宅に使われている化学物質についてよく調べていて、恐らくフロア材に添加されているネオニコチノイド系の薬品が一番悪さをしているだろうという見解だった。
ネオニコチノイドは輸入材の害虫を防ぐためにも使われている神経系毒の薬品だ。
そして、古いマンションも必ずしも安全ではない。古くなるとむしろ化学物質が揮発してくる場合もあると教えてくれた。
結果、選んだ対策は、化学物質を吸着して閉じ込める効果のあるものを総動員させること。
1.低温乾燥の100年杉のフローリングを敷き詰めて、同時に自然乾燥の杉の丸太の木端をあちこちに置く。
2.熊本産無農薬のイグサを置く。
3.可能な限り窓を開け(冬だったが)換気する。
こうして1ヶ月以上、パパだけが1人この部屋で過ごしながら、娘と孫は実家に避難させた。
幸い私達がその頃住んでいたのは、上質な木材を使った古い日本家屋。
孫の髪の毛が抜け始めた時にはゾッとしたが、麻炭を入れたお風呂や、麻炭入の甘酒を飲ませたり、良いと思うものをあれこれやり、幸いどんどん症状は改善されていった。
その後嫌な臭いがしなくなったことを確認して孫を戻したところ、一時的に少し症状が悪化したが、医師と相談して一度だけ弱いステロイド剤を使ったところ、あっという間に綺麗になり、それきりただれは無くなった。
その後の孫は、風邪ひとつひかない丈夫な子に育っている。
この時、化学物質については何も感じずに1人留守番していたパパは、その後蕁麻疹が出始め、かなり長いこと治らなかったそうだ。
気がつくと生活の全てが化学物質に囲まれ、原因不明の不調が蔓延している。
このまま次の世代に渡すわけにはいかない。それは孫との約束。
そして、岩手やまんばプロジェクトは動き始めた。
孫を救ってくれた100年杉の加藤木材 加藤政実さんと、同じように化学物質の害を身体で感じてその実態を話し始めた川原工房 川原一三棟梁との「第2回山んばサミット岩手」
この出会いもまた必然なのだろうと思う。
植物がどれだけ人間の身体を救ってくれるかを、様々な観点からお話ししてもらいます。
詳しくは、イベントページを仕立ててありますので、そちらもご覧下さい。
お申込みはメッセンジャーからでも受付ます。
絶対に面白い話が展開していくはず!
3月25日土曜日13:00からスタートです!
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