◇
文豪と京の「庭」「桜」 (集英社新書) | |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
◇
「 祇園の夜桜や竜安寺の石庭、青蓮院の楠……
描かれた情景には、その作家の本質がある !
「仙洞御所庭園」を美しい老いた狂女に喩えた三島、
「糺の森」に子規を失った心の寒さを覚えた漱石、
「平安神宮」の紅枝垂れ桜に
エロスへの憧憬と拝跪を秘めた谷崎……。
日本の近代文学を彩る文豪たちは
皆、京都の情景に魅せられ、
自らの作品にそれを描いてきた。
本書は、祇園の夜桜や竜安寺の石庭など、
誰もが知る京都の新たな魅力を、
数々の名作を手がかりに描き出す。
また、京の「庭」「桜」という新たな視点から
文豪を捉え直すことで、
彼らの知られざる本質を明らかにした一冊である。
[著者情報]
海野泰男(うんの やすお)
一九三八年、静岡県出身。常葉学園大学元学長。
東京大学文学部国語国文学科卒業、同大学院修士課程修了。
麻布高校教諭等を経て、一九八四年に常葉学園大学教授。
二〇〇二年、学長に就任。同大学名誉教授、常葉学園名誉学長。
専門領域は国文学(平安文学)、美術史(西洋絵画)。
著書に『エッセイ集 ミラノの雷』(文藝春秋)、
『今鏡全釈上・下』(福武書店)(復刻版/パルトス社)、
『大鏡上・下』(ほるぷ出版)など 」(内容紹介)
◇
◇
◇