老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

文豪と京の「庭」「桜」

2020年06月19日 | 京都が舞台の文学

文豪と京の「庭」「桜」 (集英社新書)
クリエーター情報なし
集英社

「 祇園の夜桜や竜安寺の石庭、青蓮院の楠……

描かれた情景には、その作家の本質がある !

「仙洞御所庭園」を美しい老いた狂女に喩えた三島、

「糺の森」に子規を失った心の寒さを覚えた漱石、

「平安神宮」の紅枝垂れ桜に

エロスへの憧憬と拝跪を秘めた谷崎……。

日本の近代文学を彩る文豪たちは

皆、京都の情景に魅せられ

自らの作品にそれを描いてきた。

本書は、祇園の夜桜や竜安寺の石庭など、

誰もが知る京都の新たな魅力を、

数々の名作を手がかりに描き出す。

また、京の「庭」「桜」という新たな視点から

文豪を捉え直すことで、

彼らの知られざる本質を明らかにした一冊である。

[著者情報]

海野泰男(うんの やすお)

一九三八年、静岡県出身。常葉学園大学元学長。

東京大学文学部国語国文学科卒業、同大学院修士課程修了。

麻布高校教諭等を経て、一九八四年に常葉学園大学教授。

二〇〇二年、学長に就任。同大学名誉教授、常葉学園名誉学長。

専門領域は国文学(平安文学)、美術史(西洋絵画)。

著書に『エッセイ集 ミラノの雷』(文藝春秋)、

『今鏡全釈上・下』(福武書店)(復刻版/パルトス社)、

『大鏡上・下』(ほるぷ出版)など  」(内容紹介)

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