老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

リモートワーク移住先としての京都(その2)

2021年07月08日 | 京都移住

( 「その1」から続く )

太田教授が日本で

リモート移住が結局は

失敗に終わる可能性が高い

とする最大の理由として

あげているのが

「地域社会の同調圧力」

の存在だ。

農村など地方社会の

「同調圧力」

というのは想像以上で

とても都会人に

耐えられるものではない、

というのだ。

ところで、この

「地域社会の同調圧力」

という点では、

京都には

祇園祭や五山の送り火、地蔵盆など

他の地方都市でも

あまりみられないような

強い結束が必要とされる

地域をあげての行事があり

同調圧力は決して弱くない

(というか、むしろ強い)

ように思える。

しかしながら、

京都移住の場合、

それらの行事に参加することは

マイナス(負荷)というより

むしろメリット(長所・特権)

と積極的に捉える方のほうが

圧倒的に多いのが現実だ。

まさに、

京都ブランドのなせる業

(京都マジック)

とでもいうべきで、事実

祇園祭に参加するために

京都に移住するなら

鋒町(ほこちょう)に、、、、

という方なども多いと聞く。

( 続く )

( 追記 )

冒頭に掲げた

「京都地蔵盆の歴史」は、

祇園祭や五山の送り火

などとともに、

京都を代表する

「夏の風物詩」とされる

京都の地蔵盆を対象とした

という珍しい書。

「 祇園祭や五山の送り火などとともに、

京都の“夏の風物詩”

と称される年中行事・地蔵盆。

子どもたちの流行現象にはじまり、

時代の影響を受けながら

現在にいたったその歴史は、

一体どのようなものだったのか。

またその歴史のなかで

どういった意義が付されてきたのか……。

文献調査とフィールドワークの成果から、

京都人も意外と知らない

「地蔵盆」の歴史を紹介し、

そこから新たに見えてくる都市京都の姿

を描くディープな京都本 !

【地蔵盆とは?】

毎年地蔵菩薩の縁日である8月24日頃に

京都の各地で実施される年中行事。

「お地蔵さんが子どもを守る」

という理解から、

子どもたちの祭り

と一般的には認識されている。

京都のみならず、

近郊の大阪・滋賀などでも実施されているが、

京都で特に盛んに行われていることから、

京都の盆行事の特色とされ、

京都の都市文化を知るうえで

欠かせないものと言えるが、

これまでその歴史研究は皆無であり、

本書は地蔵盆の歴史研究に

初めて本格的に取り組んだ1冊といえる。

【目次】

序 章 地蔵盆の風景

第一章 京都のお地蔵さま

一 地蔵菩薩の伝来と広がり
二 中世の地蔵信仰
三 泰平の時代と地蔵菩薩
四 六地蔵めぐり

第二章 地蔵会のはじまりと京都

一 中世の墓と石仏
二 「地蔵会」のはじまり
三 発見される石仏
四 17世紀の京都

第三章 近世都市京都と地蔵会

一 京の町と地蔵会
二 宗教者と地蔵信仰
三 木戸と町
四 運営と行事
五 もうひとつの“地蔵盆”―大日会
六 停止・中断させられる地蔵会

第四章 近代の地蔵会

一 「お地蔵さま」が消えた日―明治4~5年の廃止
二 お地蔵さまの撤去と地蔵会の中断
三 明治16年のできごと
四 明治16年の布達
五 メディアと地蔵盆

第五章 地蔵盆の近現代史

一 明治期の歩み
二 大正期の地蔵盆
三 戦時体制下~戦後社会と地蔵盆
四 現在の地蔵盆

終 章 地蔵会から地蔵盆へ

一 地蔵会・地蔵盆の400年
二 近世と近代の間
三 地蔵会・地蔵盆の祭祀
四 かつての町居住者への供養
五 地蔵盆がつなぐもの

地蔵盆関係略年表

【参考文献】・【引用史料】・【各章扉使用写真】

あとがき 

著者について

村上紀夫(むらかみ のりお)

1970年愛媛県生まれ。

大谷大学大学院文学研究科博士後期課程中退。

博士(文学)(奈良大学)。

現在、奈良大学文学部准教授。

著書に『近世勧進の研究』(法藏館、2011年)、

『まちかどの芸能史』(解放出版社、2013年)

がある         」(内容)

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