上七軒の『寿会』に寄せて頂きました。
どの花街でもこの時期、秋の舞の会があり寿会もその一つどす。
其々の花街の歌舞練場には又それぞれの趣きがあってよろしおす。
演目も、祇園甲部の井上流には「台詞」と言うものは無いのどすが、
他所の花街では「台詞」を楽しむ事が出来ます。
今回の寿会でも舞の他に「棒しぼり」と言う狂言が出ました。
この、狂言は歌舞伎でも何度か見せて頂きましたが面白く、話の筋は
大名の留守中にいつも酒を盗んで飲んでいる家来を懲らしめるつもりで
一人は腕を横に伸ばした状態で棒に縛り付け、もう一人は手を後ろに
回した状態で縛り付け安心して大名は出掛けて行くのですが・・・
いざ、帰ってみると二人の、「太郎冠者」と「次郎冠者」は、お互い協力し
て酒を飲み舞まで舞って宴を催していると言う喜劇どす。
男性が演じるのではなく、芸妓さんが演じてはるのが何とも
可愛らしく、さらに面白く本当に楽しませて頂きました。
芸術の秋。
春とは又違う雰囲気を楽しむ秋も好きどす