神が殺し合いを求めたのですか？

抽象的な思考が苦手なわたしは、なんでも単純化して理解しようというところがある。
このブログもそんな切り口だ。「そうだ、そうだ」と賛同してくれる人もいれば、「おまえは単純なやっちゃな」と笑っている人もいるかもしれない。
しかし、自分以上の思考は抱くのは不可能だから、いつものような思考経路で意見を述べるしかないよね。
そんなところで、今世間を騒がせているイスラエルガザ地区の争いについてひと言。

わたしのユダヤ人についての知識は「日本人とユダヤ人」（イザヤ・ペンダサン）ぐらいなものだから、イスラエルとパレスチナ難民の問題について立ち入らない。
しかし、今回の発端を見れば、明らかにハマスが悪い。
突然越境してきて、焼き討ちして住民を殺害し、果ては200人あまりの人間を拉致している。
迫害を受けているからといってイスラエルの住民を勝手に殺していいことにはならないだろう。

しかし、ハマスは何をしようと思ったのかまったく不可解。
イスラエルと戦端を開けば、周辺のアラブ諸国が蜂起してくれると思ったのだろうか？
そうだとしたら、ちょっと、甘くない？
ヒズボラあたりは出てくるかもしれないが、アラブ諸国が蜂起することはないだろう。イランだって、裏から支援はするだろうが、表立って戦争を仕掛けてくることはないと思う。
結果的にイスラエルからミサイル攻撃を受けてガザの住民に大きな被害を受け、北部から南部へのさらなる難民の誕生を招いているのだ。

世界各国の意見はガザ地区住民に被害を及ぼさないようにと、イスラエルの爆撃や地上戦の進攻を停止するよう求めている。
しかし、このまま何もしないで矛を収めるというのはイスラエル国民が納得しないだろう。
少なくともイスラエルを止めるには、人質になっているすべての人間を開放することが必要だ。
ハマスに人質を取る正当性はどこにもない。
直ちに人質の解放がなされたうえに、ハマス側の首謀者（リーダー）の首を差し出せば、イスラエル側も一時休戦をしてくれるだろう。
しかし、今度はハマス側が納得しまい。

ハマスが人質を小出しにしている。このままではイスラエルも地上進攻を強行できない。
ハマスが時間稼ぎをする理由が何かあるのだろうか？
もしハマスに何らかの勝算があるとしたら、この戦争は長引きそうだね。

ヤハウェとアラーを信ずる者たちの殺し合い。神が許したもうたことなのだろうか？
殺し合いを求めているとしたら、そんな神はお払い箱にした方がいいと思うんだけど。