この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

アメリカの国民性

2010-10-31 17:15:00 | 意見がありますけど
オバマ大統領の支持率で女性票が40%を切ったというニュースを見た。
遠く極東の地にいるから何があるのか窺い知れないが、オバマ大統領に大きな失策があったとは思われない。菅総理にもこれと言って大きな失策があるわけじゃないから、支持率の急変はありえないこともない。
しかし、そんなことを鑑みても、何か場当たり的なアンケート結果という印象を受けるのだが、どうだろうか?

NNNのニュースだったと思うが、インタビューの中で「国民医療保険は社会主義的だ」という意見を述べている人がいた。アメリカでは政府は国民にあまり関与せず、むしろ「大きな政府は憲法の理念から離れている」という考えがあるようだ。
わたしは弱肉強食の自由経済はどちらかというと野蛮なレベルであり、長い歴史を経て文化を築いてきたわれわれは、他者を慈しむ心を進化させてきたと信じている。競争に落ちこぼれた弱者に手を差し伸べるのが動物レベルから脱皮した人間のあるべき姿だと信じているのだ。

誰もが健康で、万全な状態で生きて行けるわけではない。病気になった時や、落ちこぼれてしまった時やさしく手を差し伸べてくれるシステムがあってもいいはずだ。
それを、国はまったく関知せず、おまえらの自己責任だ。慈善事業は教会やNPOでやればいいと思っているのだろうか。
もちろんそういう善意はあってしかるべきだと思うが、やはりわれわれの税金で、まず、まかなうべきではないかと思っている。
勝者は勝者の喜びを十分に堪能して構わないが、しかし一方でその喜びの一部を敗者に分かち与えてもいいのではないだろうか。

その意味で、わたしは大きな政府であるべきだと考えている。
経済競争で企業の上げた利益は幾多の顧客を食い物にしてきた結果であるはずだから、一部を、その食い物にしたものたちへ還元する精神を持っていいのではないかと思っている。

アメリカはみんなジョン・ウェインのようなマッチョで自己完結の人間ばかりなのだろうか。それならそれでも構わないが、ちっともアメリカに住みたいとは思わないね。
せめて日本だけは、敗北者にも生きる余地を与えるやさしい社会であって欲しいと思う。
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