この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

中国の国民性

2010-11-02 09:01:24 | 意見がありますけど
中国で反日デモが流行しているようだ。
はじめは国際協調の観点からどうしたものかと心を痛めていたが、評論家のある人が「本音は国内問題にある」と言ったことにガッテンした。

天安門事件で国を憂えた人たちがまったく消えてなくなったとは思えないのだ。現在の政治システムに異を唱える人々はきっと少なくないと思う。
「反日」というスローガンは建前で、本音は現政府の転覆を狙うクーデターの練習なのだと思ったら、腑に落ちる気がした。
現政府にとってデモは極力制限したいが、「反日」というテーゼを表立って排除できないところがあるのだろう。それを逆手に取ったなかなかのアイデアだと思う。
どういう決着になるかわからないが、それはわたしが考えることではない。歴史の証人として中国政府と人民のあがきをよく見せて貰おう。

と言っているときに、10月31日の「ガイアの夜明け」で偽ブランド商品氾濫について触れていた。すべてと言っていいほど中国製であるという。キャラクター商品やテーマパークの物まねはこれまでにこれでもかこれでもかと報道されていて世界中から呆れ返られている。
しかし、中国に日本のような倫理を求めても無駄ではないだろうか。日本は四季に恵まれ豊富な水や食物があったから、奪い合うこともなくムラの中で秩序正しい付き合いが行われ、長幼の序が尊ばれてきたのだと思う。
一方、中国では見知らぬ人間が四方から入り込んできて、油断も隙もない。ルールを作ろうにも誰も守らず勢い力に頼ることになったのだろう。
彼らの倫理は、隣人は敵であり、出し抜くことが勝ちであり、騙されることは死ぬことだと学んできたのだと思う。
だから、人真似してでも儲けられるものならやるのが当たり前。やらないほうが馬鹿。じっと順番を守って並ぶのはアホ。そんな信条で生きているのだと思う。

このような理念を持つ隣人とわれわれは今後付き合っていかなければならないのである。自分のルールを押し付けようとしても通用しない。相手をよく理解して、まず水臭い関係にならなければならないだろう。それが国際(グローバル)化ではないか。
ほうれん草の農薬問題をはじめ中国製品の安全基準問題はなかなか悩ましい。仕入れる関係者が心すべきであり、日本的な発想で取引しては大変な目に遭うのだ。
「信頼関係」という美しい言葉が通じるのは日本人の間だけで、彼らにそれを期待してはいけない。事細かな契約を交わすことがより信頼を築いていく道ではないだろうか。黙っていることは同意していることであり、納得したと思われてしまう。
まさにアメリカと同じような、「以心伝心」のない契約社会ということではないか。

覚悟を決めて付き合えばきっとすっきりした関係が築けるのかもしれないが、ちょっとめんどくさいね。
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