白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

Keep On Moving

2009-10-25 | 日常、思うこと
午前、東大で一仕事してから、そのまま地下鉄、山手線、
新橋、乗り継いで、生まれて初めてのゆりかもめ、
生まれて初めてのレインボーブリッジ、
生まれて初めてのお台場、と、
まるで小学生のような記述である。
そういえば、沖縄とて、生まれて初めてだった。
未踏の地に入るのに、気後れが無くなったのは最近で、
これもまあ、加齢のせいかとも思うし、
都会に住むことゆえの必然なのかもしれないとも思う。





生まれて初めての東京ビッグサイトはデザインフェスタ、
画家が出店しているとの情報もあり、足を運んでみた。
かのコミケでの将棋倒し事故のあったエスカレータにも
乗ってみた。
あちらこちらで、ボンテージ、ゴスロリ、メイドに加え
特撮コスプレなどの格好をした人間を見かける。
ずいぶん大胆な格好や行動をしているひとも見かける。
50歳くらいの男が、20歳そこそこの、ヘルムート・
ニュートンの好みそうな衣装に身をくるんだ女ふたりに
荒縄で縛られているのが見えた。
撮影禁止とあったが、これを撮影してyoutubeに、などと
思ってしまったのは、おそらく僕だけではあるまい。
僕はあいにく、赤い荒縄で縛るというネタの分野では
おそらく最高のものを持ち合わせているので、
さして衝撃もなく、結局その場を離れたけれども。






また、腐女子向けBL画集「アゴラの賑わう時」のような
代物は、見つけることができなかったのだが、
コミケのようなイベントでは出展されているのだろうか。
アクセサリー販売の類には興味がなく、さりとて、
相田みつをもどきの一行詩、あるいは詩画、
また、奈良美智もどき、ネオゴシックもどき、
アールデコもどきの、作品、と呼んでいいのか呼ぶべきか
悩んでしまうようなものが氾濫していて、
2時間をかけて見回るころには汗だくの疲労状態、
非常に興味深い、開催趣旨も素晴らしいイベントなのだが
観るほうにも、結構な心身の力が要求された。





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画家のブースに立ち寄ると、彼女はいつになくフルメイクで
眼鏡を外してニットの帽子をかぶっていた。
出店祝いの沖縄のラムを渡し、沖縄やら若冲の話をしてから
彼女に仕事を依頼して、ポストカードを買ってきた。
彼女が、このタイヤの切れ端を食べれば安くするよ、と
にっこりほほ笑むので、そいつを食べて、100円引きに
してもらった。
ドイツ製の世界一不味いグミ、シュネッケンというそうで、
見た目は黒コンテ、表面を炭素で着色、という代物で、
食べることは出来たのだが、やはり食べ物として認めては
いけない代物のように思う。
口直しに彼女にもらった飴がとても美味しかった。
仕事自体は彼女に好き勝手に遊んでもらいたいと思うので、
出来上がりが楽しみなところ。





帰途、東京オリンピックの夢のあとを車窓から眺めた。
この招致失敗は、広告業界にとってはかなりの大打撃でも
あるらしい。





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今後の演奏予定、
11月6日@表参道、11月8日@京都四条烏丸、
練習しておかなければ。






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