白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

近々、弟が出来るとのこと

2009-08-30 | 日常、思うこと
父母が頑張ったのでもなく、契の杯を交わしたのでもなく、
つまりは「義弟」というやつである。





妹が結婚するらしい。
「らしい」という表現にしたのは、本人からはまだ僕に
件の連絡が届いていないからである。
両親には、盆の帰省の際に伝えたそうだ。
ある程度予感はあったから、いまは、特段の感慨もない。
ただ、直接伝えられていない、という事実が引っかかる。
そういえば最近、知人の結婚や妊娠の噂をよく聴く。
めでたい話には相違あるまい。





金曜から今日まで、帰省していた。
選挙の投票のためである。
夜、話していて、妹の結婚の話になり、案の定、

「結婚しろ結婚しろ結婚しろ結婚しろ(無限ループ)」

という話になった。
僕には相手もいないし、といって見合いする気もない、
自分のことで精一杯である、という返答をしたときの、
両親の落胆の表情と、それに対して感じてしまった
罪悪感というか、決まりの悪さというか、
何ともいたたまれない気持ちのまま、東京へ戻った。





こればかりは巡りあわせでしかない。
今は巡ってきていないのだから仕方ないし、
一生巡ってこなかったらそんなものだと思う。
過去にいろいろあったこともその一因かもしれないが
世間ではどうでもいい話にしなければならないので
そのように扱えるように努力しているところではある。
両親には、申し訳ない、とだけ。





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先日、出張で駅から病院、病院から市役所、という
経路で、スーツケースを抱えて仕事着を着て
タクシーに乗ったところ、

「駅から病院」=「家族が危篤」
「病院から役所」=「家族の死亡届」

という解釈をそれぞれの運転手からされてしまった。
話しかけてくるわけでもなく、かといって気を使う
そぶりだの見せ、
下車の際にはなんだか丁重で親切、という按配。
想像力というか、行程に対する条件反射・職業病か、
彼らの持ち合わせる文脈からの解釈と、事実のずれ方を
僕はずいぶん楽しんでしまったのだが、
それは逆の立場なら僕が出くわす陥穽でもあろうし、
それを腹に収めてから語るには笑いに変えてしまうより
他にはないわけで、ひとの振る舞いの幅というものの
存外の狭さを知って、これを拡げねばな、という次第。





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過日、健康診断をしたところ、
体重が4月からの5ヶ月間で4kg以上も落ちていた。
そして、体脂肪率15.3%という数値に驚いた。
実は僕はこう見えて「マッチョ」だったのである。
何をしているというわけでもないのだが、
一体何故かしら。







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