暇つぶしに・・・

絵を描いたり写真を撮ったり。

鬼の面

2017-10-14 | 小説/エッセー
岐阜県揖斐郡の伝説に、鬼の面が取れなくなったという話があります。

http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiCard/2363108.shtml


この話をもとにしたパロディーを作りました。


 昔々 あるところにパンダ爺とバニー婆が住んでいました。パンダ爺は警官です。最近、山に鬼が出てきて悪さをするというので、パンダ爺は毎日山へ捜査に行きました。
仕事とはいえ、毎晩帰りが遅いパンダ爺を快く思わなかったバニー婆は、
鬼に化けて爺さんを脅かしてやろうと思いました。

ある晩、バニー婆は山に出かけていきました。木の陰に隠れてまっているとパンダ爺がやってきました。バニー婆は鬼の面をつけてパンダ爺の前に飛び出しました。すると、パンダ爺は驚きもせず、すかさず懐から「パグナム44」を取り出しバニー婆に銃口を向けました。
びっくりしたのはバニー婆です。
「ワオ! アイムソーリー、ソーリー。私、鬼じゃない、バニーだよ、ほら」

 といって、面を外そうとしましたがどれだけ面を引っ張っても外れません。



パンダ爺に追いかけられたバニー婆は野を超え谷こえ、聞くところによりますと、今はこたつと呼ばれている小さな洞窟に隠れているようです。







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