[個人史]: 東急東横線・菊名駅 「たい焼き」
そしてその日、会社からの帰りに菊名駅の改札を抜けたときだった。 とっくに帰っているはずのおかあさんがたった一人でタイヤキを焼いているではないか。 前夜はおとうさんとも話したが、今夜も忙しくて、朝からの仕事で疲れているはずのおかあさんも手伝っているのだろうか? と思い、気軽に声を掛けた。
「久しぶり!おとうさんはトイレ?」 と..。
するとおかあさんは青ざめた表情で 「 おとうさん倒れちゃったのよ..いま病院なの..」と答えた。 驚いて 『今夜はもう店を閉めておとうさんのところ(病院)へ行った方が良い』 と勧めても 「それはできない..」 と閉店時間の22時になる最後までタイヤキを焼き続けたのだった。 (商売人の責任感である)
<若返り..>
前日過労で倒れたおとうさんを心配しながら 会社からの帰りに再び 菊名駅の改札口を抜けた。 今夜も屋台は営業していたが 中の売り手を見て 思わず言葉が口をついて出た。
『 あ、若返ってる..』
仲の良いおとうさんとおかあさんをそのまま青年時代に戻したように、両親の雰囲気をそのまま受け継いだ 息子さんと娘さんの二人が タイヤキ屋台 を代行していたのだった。
(続)
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04/11 回想: 東横線・菊名駅の「たい焼き」屋さん(5) ・・・ 本記事
04/10 回想: 東横線・菊名駅の「たい焼き」屋さん(4) ・・・ 「休み無し」
03/31 回想: 東横線・菊名駅の「たい焼き」屋さん(3) ・・・ 「待ち客」
03/29 回想: 東横線・菊名駅の「たい焼き」屋さん(2) ・・・ 「決意」
03/29 回想: 東横線・菊名駅の「たい焼き」屋さん(1) ・・・ 「出会い」
そしてその日、会社からの帰りに菊名駅の改札を抜けたときだった。 とっくに帰っているはずのおかあさんがたった一人でタイヤキを焼いているではないか。 前夜はおとうさんとも話したが、今夜も忙しくて、朝からの仕事で疲れているはずのおかあさんも手伝っているのだろうか? と思い、気軽に声を掛けた。
「久しぶり!おとうさんはトイレ?」 と..。
するとおかあさんは青ざめた表情で 「 おとうさん倒れちゃったのよ..いま病院なの..」と答えた。 驚いて 『今夜はもう店を閉めておとうさんのところ(病院)へ行った方が良い』 と勧めても 「それはできない..」 と閉店時間の22時になる最後までタイヤキを焼き続けたのだった。 (商売人の責任感である)
<若返り..>
前日過労で倒れたおとうさんを心配しながら 会社からの帰りに再び 菊名駅の改札口を抜けた。 今夜も屋台は営業していたが 中の売り手を見て 思わず言葉が口をついて出た。
『 あ、若返ってる..』
仲の良いおとうさんとおかあさんをそのまま青年時代に戻したように、両親の雰囲気をそのまま受け継いだ 息子さんと娘さんの二人が タイヤキ屋台 を代行していたのだった。
(続)
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