前回、力の強い者が「気が付いて欲しいこと」を載せました。
では言葉同士の暴力だったらどうなのか、を考えてみたいと思います。
私がインナーチェンジングセラピーを行っていて感じる事なのですが、DV加害を行う男性に親からの様々な負担を受けている事例が多いという事です。
様々な負担とは何か。
それは、身体的暴力であったり、精神的暴力であったり、ネグレクト(養育放棄)であったり、過度な期待であったりします。
すると、妻の言葉が非常に攻撃的に聞こえたり、挑発されている、嫌味を言われたなどと聞こえたりしてしまうのです。幼児期の体験が繋がっています。
そんな馬鹿なこと、と思われるでしょうが、インナーチェンジングセラピーを受けていくと妻の言葉が攻撃に聞こえなくなってくるようになります。「同じ言葉なのに」です。
妻が嫌味で言っていたわけではなかった、攻撃されたわけではなかった、と自分の受け取る感覚が変わった体験をしていくのです。
それ(攻撃的に聞こえる)とは逆に感情を感じないようにしている場合もあります。親からの負担をなるべく軽くしようと無意識に試みた結果だと思います。
当たり前に分かっても良いことが男性には分からない。妻の必死の訴えも分からないのです。女性が無力感に陥る瞬間でもあります。この場合もインナーチェンジングセラピー後に感覚が戻っていきます。
では、女性はどうなのでしょうか。
女性もインナーチェンジングセラピーを受ける事によって変わってくることがあります。
それは、他者の顔色をあまり見なくなることです。
顔色を見て、飲み込んでいた言葉を出せるようになった、と言った方が正しいかもしれません。
どちらにしても女性は強くなっていくことが起きます。
男性と女性のこの違いは私の感じる所なので本当にそうかは分かりませんが、たぶん子どものジェンダー問題に由来している気がします。
男の子は男らしく、女の子は女らしく。
あとは脳機能の差も関係していると思います。
男性は目的脳、女性はコミュニケーション脳、のように。
最初の言葉同士の暴力だったらどうなのか、に戻りますが、つまり女性側の言葉の暴力が実は暴力でなかった場合があるという事です。
でも今、関係改善に必要なことは「相手が嫌だと感じたらそれはやめる」ことです。しかし、顔色を見やすい女性と、攻撃的に受け取りやすい男性、若しくは感じにくい男性とでは、そのことが難しく、益々難しい関係性になっていくでしょう。
ここで私の持論になってしまうのですが、「DVはインナーチェンジングセラピーで解決できます。」です。家族の揉め事もしかりです。
私が皆さんに勧めたいことは、子どもの時の幼児決断を解決することです。幼児決断とは自分を守るために幼い自分がどう考え行動しようと決断したのか、という事です。禁止令とも言います。大人になった今では不必要な決断になっています。
本当の感覚が戻った時、目の前にいる家族が色鮮やかに違う存在に見えると思います。
お近くにインナーチェンジングセラピーのできるカウンセラーはいますか?
もし分からない時は
メンタルサポート研究所のホームページをご覧ください。
ms-ken.com
注意)インナーチェンジングセラピーは倉成央先生の提唱したセラピーで、再決断療法とは異なります。
インナーチェンジングセラピーは万能ではありません。発達障害には効果がありませんのでお伝えしておきます。
少し見えてきたかもしれませんが、質問(真の謝罪が見込めない時の心の持ちよう)の続きはまた次回に。