DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

『2019年5月1日の君へ』

2021-12-24 16:14:37 | 【DV加害者更生教育プログラム】

『2019年5月1日の君へ』男性参加者Tさん

(あっ、来た来た。うわー、冴えない顔してるな。しょうがない、声掛けてみるか)君、ひょっとしてリエゾンに来たの?やっぱり僕は誰?って、う〜ん、そうだな君のリエゾンの先輩って感じかな。えっ、僕の服装が個性的?ありがとう、褒め言葉として受け取っておくよ。    

何で君はそんな冴えない顔してるの?

うーん確かにね、DV加害者更生プログラムに来ちゃったんだもんね。

でもね、君にね、これだけは先に言っとくけど、初めて中島先生に会う時不貞腐れてちゃダメだよ。後々、とっても恥ずかしいからさ。

何でそんなこと分かるかって?何となく君に似てたからさ、僕もね。けどね、僕も君も今日が人生の新しい最初の1日になるんだよ。

えっ、何言ってるか分からない?、そっか、しょうがないもう少し教えてあげるよ。  

君、今まで何で生きてなきゃいけないんだろうみたいな息苦しさ、ずっと抱えてきたよね? 特にさ、子どもの頃から親の期待に応えるので『楽しい』とかさ、『友達』って感覚良く分からないと思うよ。

ずっと家でも学校でも監視されてるように思うし、『友達』ではなく『敵』って感覚が強いんじゃないかな。    

インナーチェンジングセラピーってのをここではやるんだけど3ヶ月くらい通ったぐらいかな?

ビックリする事が起こるよ、仕事で車を運転してる時、脇道から軽トラがね、一時停止無視してさ、ぶつかりそうになるんだよ。

そこで今までの君ってさ、多分キレてるでしょ?ブチンって感じで。

それがね、『大丈夫ですか?怪我ありませんか?』って言うんだよ、信じられないよね。

そこで、君は感じるんだよ、ここに通って良かったって。もちろん妻や子どもにだって今までみたいな我を忘れるような怒りは収まるよ。

 それでね、半年過ぎたくらいかな、DV加害者更生プログラムのグループのね、『ファシリテーター』ってのを始めるんだよね、何それ?ってその会の進行役って感じかな?そこでね、もの凄いショックを受けるんだよ、今まで人の話を聞けてなかったって。

自分の都合の良い事しか聞こえない耳になってたって。そりゃ、今まで妻の言ってた事が聞こえてない訳だって納得するし、相当ヘコむよ間違いなく。

ただね、今までの君と違うのは、君にそれを教えくれる仲間がいるって事、耳に痛い事を言ってくれるし、自分の辛いことには共感して泣いてくれるんだよ、スゴくない?何となく『友達』ってこんな感じって分かってくるよ。

しかも、君だいぶ『泣き上戸』になってるよその頃(笑)周りから心配されるくらいに。  

何でそんなに君の事分かってるかのように話してるか?って、そりゃそうだよ僕は、2年半ぐらい先の君だもの‼︎

まだまだ教えたい事はいっぱいあるんだけどこれくらいにしておくよ。 うん?未来の僕はどうなのって?何て言うんだろう、良い事ばかりではないし、もちろん悪い事もあるけど人生を自分の足で歩いてるって感じかな、小説の主役が自分って感じでもあるし。

うん?分からない、それゃそうだよこれからだもん。

特別サービスでもう一つだけ教えちゃうけど嫌々来たこのリエゾンから『交流分析』に興味を持ってメンタルサポート研究所ってとこの基礎講座を受講するようになるよ(笑)

口開いてるよ、君、そりゃ驚くよね。  

だからさ、お願いだから今日、中島先生と初めての面談の時に不貞腐れないでいて欲しいんだよ。2021年12月からわざわざ教えに来たんだからさ、頼むよ‼︎

 

リエゾンからのコメント

この記事をもらった時、笑ってしまいました。

確かに不貞腐れていた顔を思い出します。

でも今や、ファシリテーターを立派にこなし、メンタルサポート研究所の基礎講座まで受講していますから。

基礎講座を男性に勧めているわけではありません。が、男性も女性もインナーチェンジングセラピーに興味を持ち、倉成先生のメンタルサポート研究所に繋がっていく方が多いのも事実です。

それだけ、インナーチェンジングセラピーは問題を解決できるセラピーである証拠なのだと思います。

皆さん、「このセラピーを他の人にも教えたい。」言います。ありがたいことです。

今、Tさんは生きてきた中で自分の事を一番好きになれたと言います。自分を好きでなかったら、妻も子どもも本当の意味で好きになれないと思うのです。

自分の人生を自分の足で歩いている感じがする、と多くの方が仰います。

やっと自分の人生脚本のハンドルを自分が握ったのでしょう。

本当に親の期待に添おうと生きている子どもたちが多く、DVの原因になっています。それは加害者も被害者もです。

子ども時代のみんなに伝えたいのです。

「あなたはそのままでいいよ、自分らしく生きていこう。」

 

 

 

 

コメント
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