12月の空。 2006年12月02日 | ほのぼの日記 12月。 赤と緑の装飾品が町を飾り、イルミネーションが宝石のように輝いている。クリスマスも近くなれば、夜空に円を描き、円盤のようにくるくる回るネオンサインも登場するんだ。にぎやかになってくるなあ。 昔、その円盤の光だけが自宅からも見えた。「あれはなあに?」と聞く息子たちに「あれはね、サンタさんがやってくるトナカイの光なんだよ。後もう少しでやってくるねー」なーんて教えたっけ。「ふーん。そっかあ・・・」と神妙な顔して空を見上げていた息子たち。あの時のキラキラ輝く夢は叶っただろうか。自慢のお手製ケーキを作り、嬉しそうに目を輝かせていたあの日はもう遠い。やがて結婚をし、それぞれの家庭を持ったら、また同じようにサンタの話を聞かせるのだろうか。 人々が急ぎ足で歩き出す街路樹の向こうから、イルミに照らし出されたのは、幸せを運ぶサンタさんの長靴だったような気がした。