

モチノキ 黐の木 モチノキだからって食べる餅じゃあない。このモチノキの木の皮から「とりもち」ができる事から呼ばれた名前だそうである。出来上がったネバネバの「とりもち」を小枝につけて小鳥や虫を捕まえるらしい。「黐」難しい字である。「とりもち」は知らないが、子どもの頃、木の幹にたっぷりのはちみつだったか水あめだったかを塗りたくり、翌朝早く、カブトムシやくわがた、カナブン数匹を捕まえた事があった。あれは嬉しかったな。友達と二人笑い合った。ふと気付いて「誰のカブトムシ?。。。」と不安に思った事までは覚えている。味をしめ、また何度もやってみたが、捕まえたのは一度きりだった。今から約40年ほど昔、出身の東京杉並、通称「林」と呼ばれた遊び場である。少しして大きなマンションが建った。寂しく思ったけど、私も大きくなって、虫捕りはもうしなくなっていた。 |