紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

春画展

2015年09月30日 | 美術館・博物館
昨年大英博物館で行われた春画の展覧会は、かなりの評判を得たようです。今回それと全く同じ展示ではありませんが、日本初の本格的な「春画展」が目白台の永青文庫で開催されています。ちなみに初めて都電荒川線に乗りましたけど、永青文庫の何と行きにくいことか。他のメトロだと相当歩きます。こんな面倒な場所にあるのに、なんで午前中から混雑しているんでしょうか。
《古めかしい外観の建物に入ると、そこは艶やかな春画の世界。モザイクもなし》
みんなジ~っと見てます。口に出して言いませんが、頭の中で「こんなデカいのはあり得ん」とかいろいろ考えているはず。
野沢堤雨の『秘戯図巻』は桜花と楓が舞い散る表装が素晴らしい。『陽物涅槃図』の馬鹿さ加減が好き。歌川国貞の肉筆画はいつまでも見ていたいレベルの美しさ。また大名が極秘で発注した春画であれば、豪華絢爛総天然色な感じに仕上げられました。そのため世に出回っている浮世絵に比べても、絵師たちの力の入れようも違うというもの。単にeroticとかそういうことではなく、春画には「芸術的な美」が存在していると思い至りました。それにしても障子破ってあそこに突っ込んでいる図をまじまじ見ている自分って...いったい何なんだか。
図録が4,000円也!! 分厚さ辞書並み。それも糸かがり綴じ製本という本格派。
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