紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

フェルメール展

2018年10月09日 | 美術館・博物館
上野の森美術館といえばツタンカーメン展や怖い絵展での長時間待ちのイメージ...そして今回は「フェルメール展」ということで、また大行列必至であろう展覧会が開催されていますが、日時指定入場制というシステムのおかげか列はスルスルと進み、それほど待った感もなく会場内に入ってしまいました。普通なら借りることはないオーディオガイドも入場料金に含まれています。ガイドを首に掛けられて小雑誌(作品紹介)渡されて自分は単眼鏡も用意して、いつもより忙しいスタイルですが早速展示室の中へ。
日本美術展史上、最大の「フェルメール展」と銘打っている通り、現存する35点のフェルメール作品のうち8点(いま現在)がこの展覧会場にあります。そこは「フェルメール・ルーム」と呼ばれています。アセる気持ちを抑えて順序良く見ていきましょう。
17世紀オランダ絵画の数々。肖像画や風景画、静物画に風俗画を静々と鑑賞...上野の森美術館はそれほど大きな施設とは言えないので、静々どころかもみくちゃ状態。前菜なのにこんな大混乱で大丈夫でしょうか!? そんな俗世間と対比するような白く輝く道が目の前に。この先にフェルメール・ルームが...。
今回来日した8点のフェルメール作品、そのすべてがこの部屋に飾られているという。何という贅沢な空間。これぞ奇跡という他はありません。もしパイプオルガンの調べなぞBGMで流れていたら、その場で跪いて祈りを捧げてしまうかもしれないほどの光景です。もう感動!!とかその類の安っぽい言葉では言い表せません。
11年ぶりに《牛乳を注ぐ女》を見ました。パンのうまそうなこと。



日本初公開の《ワイングラス》。毎度毎度のフェルメール展よりはじっくり見られるかも。土日は知りません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 銀座・手仕事直売所ふたたび | トップ | デュシャンと日本美術 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

美術館・博物館」カテゴリの最新記事