
えーと、あらかじめの情報を1つ。
[WLI-UTX-AG300]と[WLI-UTX-AG300/C]はハードウェア的には同じものです。
違いは付属のマニュアル。

今年(2012年)4月リリースの[WLI-UTX-AG300]
こっちはデジタル家電向けの説明書が添付

今年(2012年)8月リリースの[WLI-UTX-AG300/C]
こっちは、パソコン向きの説明書が添付されています。

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あるお客様で、USB接続無線LANアダプタ[WLI-U2-KG54L]が経年劣化と思われる不具合を出す事例がありました。

[WLI-U2-KG54L]に代わるものということで選定したのが、

BUFFALO製 無線LANコンバーター[WLI-UTX-AG300/C]
です。




この商品、一見するとUSB接続無線LANアダプタに見えます。

ところが、これ、無線LANコンバータ(無線イーサネットコンバータ)なんです。

USBポートは電力供給に用いるだけ。
通信は脇腹のRJ-45ポートにてLANケーブル接続で行います。

コレ、実は結構重宝です。

1.電源の簡素化
従来の無線LANコンバータは嵩張るACアダプタを必要としましたが、それが要りません。
パソコン(家電)にUSBポートの空きがあれば、それを使えばいいのです。


2.パソコンにデバイスドライバなど不要。家電にも使える。
USB接続無線LANアダプタの場合、関連プログラム(デバイスドライバ&ユーティリティ)のインストール&常駐が必要です。

しかし、設定完了済みの[WLI-UTX-AG300][WLI-UTX-AG300/C]ならば独自に無線親機との通信を行います。
稼働にソフトが必要ないのです。
ですので、
・パソコンであれば専用ソフト類をインストール&常駐させる必要が無いので余計な負荷がかかりません。
・有線LANポートを持つ地デジTV等の家電にも用いることができます。


添付品はこの程度

インストール用CD-ROMはありません。


サイズですが、USB接続無線LANアダプタに比べれば、大きいですね。

まあ、性能を考えれば不満はありませんが。


ああ、ついでに型番を確認しておきましょう。

前述しました通り、パッケージは[WLI-UTX-AG300/C]ですが、ハードは[WLI-UTX-AG300]です。

[~略 -AG300/C][~略 -AG300]の併記は面倒なので、以後は[WLI-UTX-AG300]のみで表記します。(機械的には同じものですから)


USBポートは結構自由に角度の変更ができます。



気にする方向けに、出荷時初期値

管理ユーザ名/パスワード ここに記載されています。

AOSS設定をするなら簡単ですが、手動で親機との接続をするのであれば、
LAN端子用 無線子機設定ツール
http://buffalo.jp/download/driver/lan/ecset.html
が必要です。

それを起動させた画面はこんな感じ

無線LAN親機への接続設定、IPアドレスの固定設定、11g/11a優先などができます。

無線子機設定ツールは常時必要なものではありません。
パソコンに常駐するソフトでもありません。
設定が終わったならアンインストールしても問題なしです。

WEBブラウザで管理画面を開けます。

多分、毎回、無線子機設定ツールを使うより、WEBブラウザでの方が後の微調整は楽でしょう。

ああ、そうそう
Webでの設定では、無線基本設定にて、
「マルチクライアントモード」
を有効にすることができます。

「マルチクライアントモード」状態で本製品をスイッチングHUBなどに接続すれば、複数の有線LAN機器(PC、デジタル家電、家庭用ゲーム 等)を接続できますよ。

有線LANポートはあっても無線LAN機能がない機器を複数一気に無線化するのに役立ちますね。
例)
・地デジTV
・ブルーレイレコーダ
・PC
・WiiやPS3(内蔵無線LANは使用せずに)
・有線LAN対応プリンタ

例えば家庭では、無線ルータ設置場所と居間を無線LAN接続したい場合にあると嬉しい機器でしょうね。


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