日本滞在中の7月13日(日)、江東区深川にある「田河水泡・のらくろ館」を訪問した。
自分が「のらくろ」の面白さに目覚めたのは、今からほぼ40年前、小学校6年生の頃。1969年に復刻された「のらくろ漫画全集」(全10巻)の布製豪華本を、父親に買ってもらった時だった。それに先立って、何の雑誌か忘れたが、雑誌での連載版も折にふれて読んでおり、すでに「のらくろ」は自分にとって、身近なキャラクターになっていた。
この漫画全集では、天涯孤独な身である野良犬黒吉(のらくろ)が、猛犬連隊に入隊し、二等兵→大尉まで出世した後、除隊して大陸開拓に向かうまでのエピソードが連作形式で描かれている。特に、トンカツ将軍率いる豚軍(中国がモデル)との戦いを描いた3部作「のらくろ総攻撃」「のらくろ武勇談」「のらくろ決死隊長」は、今読んでも、息もつかせぬほど面白い。
1970年にはテレビでのアニメ化も実現。ちょうど明治百年に当たっていた時期ということもあって、昭和初期のリバイバル・ブームが起きていたようだ。
あの頃愛読した「のらくろ漫画全集」は、今も実家の本棚で別格の位置にある。まさに、昭和時代を語るのに不可欠な文化遺産と言えるだろう。
★通称「のらくろード」と呼ばれる、高橋商店街。あちこちに「のらくろ」のオブジェが見られる。
★のらくろのキャラクターをそのままお店のモチーフにした、「のらくろ接骨院」の入口。
★ここは帽子屋さんだが、「のらくろ」のキャラクター商品を数多く取り扱っている。
★江東区森下文化センターの入口。この1階に「田河水泡・のらくろ館」がある。
★実物大(?)の「のらくろ」が出迎える、「田河水泡・のらくろ館」。入場無料。
★「のらくろ漫画全集」の復刻本。箱入りの装丁が懐かしい。
★巨匠・田河水泡氏の書斎を再現。ここで、戦前・戦中を代表する多くの名作が書かれた。
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誰が買ったんだろう?兄か父か?!?
鬼太郎も、のらくろも、グッズが気になります。
今度日本に行ったら、行ってみた~~~い♪
この漫画全集は、現在は絶版になっているようですが、来年は田河水泡氏の没後20年なので、もしかしたら再復刻されるかも…と期待してます。