375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【旅の写真館】ケベックシティ(3) 新市街編

2008年09月01日 | 旅の写真館(カナダ編)

ケベックの歴史を紐解いてみると、美しい街並みに隠されたケベック人の屈折した感情が浮かび上がってくる。1608年のフランス人探検家サミュエル・ド・シャンプランによる植民地建設以来、この地へ移住して来たのは9割以上がフランス人だった。

ところが、18世紀になって勃発した英仏7年戦争の火種が植民地にも飛び火し、1759年の「アブラハム平原の戦い」で、フランス軍は決定的な敗北を喫してしまう。その結果、ケベックは英国領となり、やがてはカナダの一部に組み込まれたままの形で独立することになる。

しかしフランス系カナダ人は、決して忘れていない。事実、「Je me souviens(私は忘れない)」という言葉は、ケベック人の好んで口にするモットーなのだ。この感情が残る限り、いつの日か、ケベック州はカナダから分離独立することになるだろう。

今回の写真館は、歴史的な戦いの舞台となったアブラハム平原の北に広がる、新市街編


★新市街でひときわ目立つ、ケベック州議事堂(Hotel du Parlement)。1877年から1884年にかけて建設された、フレンチ・ルネッサンス様式の建物だ。


★ケベック人に人気のミュージカル「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」を上演している劇場。比較的新しい建物の多い新市街ではあるが、19世紀以前からの歴史的建築物も多く残され、街の風景に彩りを添えている。


戦場公園(Parc des Champs de Bataille)の入口に立つ、戦没者の記念碑。フランス軍が英国軍に敗れ、英国の支配に屈することになった「アブラハム平原の戦い」の舞台は、まさにこの地である。


★18世紀当時の軍服と兵器で、英国軍との戦闘を実演するアトラクション。


★400年記念フェステバルの一環として行なわれた、ケベック軍楽隊による演奏会。


★新市街のメインストリート、グランダレ通り(Grande-Allee)にある、おしゃれなマクトナルド。店員もフランス系の美少女たちなので、アメリカや日本の店舗とはまったく雰囲気が違う。所変われば、マクドナルドも変わる。


★地上31階のキャピタル展望台(Observatoire de la Capitale)から見下ろすグランダレ通り。その色鮮やかな美しさは、パリのシャンゼリゼ通りに匹敵すると言われる。


★キャピタル展望台から見た、セントローレンス川と戦場公園の風景。右側の大きな建物は、グランダレ通りにある高級ホテル、ロウズ・ル・コンコルド(Loews Le Concorde)。



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