375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】ロックンロール・フィラデルフィア・ハーフマラソン(2011 Rock'n'Roll Philadelphia)

2011年09月27日 | 大会レポート 2011



9月18日(日曜日)、「ハーフのワールドメジャー」といわれるロックンロール・フィラデルフィア・ハーフマラソンに2年連続4回目の出場。ハーフの世界記録が5回生まれている屈指の高速コースだけあって、過去3回の出場はいずれも好タイムを叩き出している。

Qちゃんも出場した2006年の大会(当時の大会名は「Philadelphia Distance Run」)では当時の自己ベスト、1時間47分22秒を樹立し、翌2007年は1時間41分59秒まで短縮した。そこから2年の空白があり、2010年にロックンロールの傘下に入ってから3年ぶりの出場。春から夏にかけてあまり調子が良くなかったものの、この大会に関しては1時間42分54秒と健闘し、復活の狼煙を上げるきっかけとなった。

そういうわけで、ある程度の好記録は期待できる大会なのだが、4回目の出場となる今回は予想をはるかに上回る大飛躍が実現したのである。

当日は快晴で湿度も低い絶好のコンディション。スタート前に軽くウォーミングアップした後、コラル1のYuさんと健闘を誓い合い、自分のポジションであるコラル3で待機する。やがて同じコラルにNYCのラン仲間みえさんも合流。ロッキーのテーマが轟然と鳴り渡る中、お互いにエールをかけ合って、フィラデルフィア美術館前の広場をスタート。朝日に輝くダウンタウンの市街地に向かっていく。

Mile 01: 7分30秒
Mile 02: 分38秒(15分08秒)
Mile 03: 分38秒(22分46秒)
Mile 04: 分33秒(30分19秒)
Mile 05: 分31秒(37分50秒)

1マイル目のラップが7分30秒を示していたのが最初の驚き。8分を少し切るくらいから徐々に上げていくことを想定していたので、これにはびっくりした。気合が入り過ぎてロケットスタートしてしまったのではないか、と心配になり、あとで撃沈してはまずいので、2マイル目からはやや抑え気味に調整して走る。しかし抑え気味でも7分30秒台を維持できるということは、かなり調子がいい。これはちょっと行けるのでは、と期待を抱かせる序盤戦となった。

Mile 06: 7分36秒(45分26秒)
Mile 07: 分35秒(53分01秒)
Mile 08: 分37秒(1時間00分38秒)
Mile 09: 分40秒(1時間08分18秒)
Mile 10: 分32秒(1時間15分50秒)

市街地のコースから一度美術館に戻り、大歓声を浴びて川沿いのほうへ上っていく5マイル以降の中盤戦。上流に向かっているはずなのにコースは下りに見えるという不思議な現象が6マイル、7マイルと続く。こういう異次元空間のような体験は他の大会ではなかなかできない。全体的に見ても明らかに下りのほうが多いのに元のスタート地点に戻ってくるという現代物理学を超越したミステリー。よほどコースのレイアウトが優れているのだろう。

10km地点での通過タイムは今年の10Kレースのタイムより速い。そして15km地点での通過タイムは15Kレースの自己ベストを上回っている。これは大変なことになってきた。現在の自分の力では、ありえないようなレース展開。疲れるよりも先に興奮が止まらなくなってきた。

Mile 11: 分27秒(1時間23分17秒)
Mile 12: 分36秒(1時間30分53秒)
Mile 13: 分42秒(1時間38分35秒)

エネルギー全開で最後の追い込みをかける終盤戦。9マイルの手前で唯一の上りともいえる橋越えがあり、ここで初めて7分40秒台に落ちたが、橋を越えてから下流に向かうコースでは再びテンポを上げ、11マイルでは7分27秒の最速ラップを記録した。残り2マイル、特に最後の1マイルではさすがに脚が重くなる。このペースで走り続けるのは、このあたりが限界。まさにギリギリの闘いだったが、これが今年最後の全力疾走! と自分に言い聞かせ、渾身の力をふりしぼり、フィラデルフィア美術館前に立つゴールゲイトを駆け抜けた。

Finish Time  1時間39分20秒

自己歴代 ぶっちぎりの1位!

な・なんと! 2007年9月の同大会以来4年間破ることのできなかったハーフマラソンの自己ベスト(1時間41分59秒)を一気に2分39秒更新した。

そして・・・夢と思っていた♂50+のNYCMギャランティ圏(1時間40分以内)に到達!
ミナコ王国史上、最もドラマティックな大記録が誕生した。

これは現実なのだろうか? と自問自答するような陶酔感。茫然として言葉も出ないような感覚と余韻が、いつ果てることもなく続く。やはり、この大会は素晴らしい。おそらくこのコースでなければ、ここまでの神風は吹かないだろう。


★前夜祭は北イタリア&シーフードのレストランで英気を養う。


★6種類の生牡蠣が並ぶ。ついさっきまで生きていたような新鮮な味。


★いずれも好タイムでゴールしたらっきさん、Yuさん、きよけんさんと記念撮影。


★無料ビールがふるまわれるビアガーデンで、みえさんも加わって1枚。


★自由の鐘をデザインした完走メダルと参加賞のハイテクTシャツ。

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