初めてのテント泊山行は、1泊になったので、赤岳をやめて
上高地の小梨平でのんびりしようかとも思ったのですが、
まだ見たことのないチョウノスケソウと、赤岳のすぐお隣の横岳に咲くツクモグサを
ぜひ見てみたくて、予定通り南八ヶ岳に行くことにしました。
出発は6月29日(日)の午前2時15分。
道中はずっと小雨混じりのいまいちなお天気。
夜明け前の中央高速から見える八ヶ岳は雲の中です。
諏訪南インターで下りて、登山口である美濃戸まで車で入ります。
その手前の美濃戸口から美濃戸までの1時間の距離を歩く人も結構いました。
私は少しでも体力温存したいので車で端折ります。
道は悪路で車高の低い車は無理との情報でしたが、ゆっくり走れば問題なしでした。
荒れている部分は手を入れてくれたのかもです。
赤岳山荘の駐車場到着は午前5時20分。駐車料は1日1,000円。
8割方埋まってました。
おにぎりで朝食を済ませ、トイレを借り(@100円)、歩き出した6時20分頃には雨も上がりました。
行者小屋に近い方の南沢を行きます。
延々と樹林帯。木々も苔も雨に濡れて、中年の肌がしっとり潤います(嬉)
名前不明のキノコ。
花は別記事にします。
これも不明。
先っちょの茶色い玉が可愛い。
たぶんミヤマカタバミの葉っぱ。
ハートのパラソルみたい。
と、視線を上にずらせば、
岩が猿の顔のような。
これがホントの猿岩石?(笑)
登山靴売り場の岩模型そっくり。っていうか、岩模型のモデルがこれなんだわね。
マイナスイオンが溢れる林道。
とっても素敵な場所だったので、ダンナに撮ってもらいました。お気に入りの一枚です。
次第にお日様が射してきて、あたり一面に水蒸気のもやが、、
大地と植物の呼吸を全身に浴びているかのようで、
たまらなく気持ち良かったです。
少し開けた場所から見える大同心は南八ヶ岳の顔とも言えるそう。
雰囲気ありますね~。
ちょっとオッパイみたいにも見えるけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
9時20分、行者小屋に到着。
標準コースタイム2時間のところが3時間かかってますが、
歩いては止まりで写真を撮りまくってるので、ほぼ予定通りというところ。
上の写真だと誰もいなさそうに見えるけど、
広場側はこんなに賑やか。奥がテントスペース。
テント場は友人の薦め通り、大同心、小同心、山々の西壁が見渡せる素晴らしい場所。
周りのテントが次々と撤収する中、設営した我が家のテントは一番小さかったです(汗)
なんせ軽さ重視ですから。
テント泊は1人1,000円。通常100円のトイレ使用料は無料になります。
今日の予定はツクモグサの咲く横岳のみ。
それならなんとか行けるかなと。
30分ほど休憩して、10時30分に出発。
地蔵尾根を行きます。
しばらくは樹林帯を歩き、
その後、ところどころ階段が出てきます。
高度が上がってくると、眼下に行者小屋、丘を越えて赤岳鉱泉がチラリ。
もう少し上がって、左の山は阿弥陀岳。山の向こうは茅野市街だと思われます。
雲が無ければ諏訪湖も見えるらしいです。
岩稜帯に入り、最初のお地蔵さんがお目見え。
今にも動き出しそうな、とってもリアルでイケメンなお顔(笑)
もうすぐ稜線です。
右手に赤岳、その手前には赤岳天望荘。
山旅番組でよく見た景色が目の前に。本物だ~~、本物(笑) 嬉しい~~~
地蔵の頭に到着。時刻は12時ジャスト。ほぼコースタイム通り(嬉)
左から、赤岳、中岳、阿弥陀岳。素敵な眺めです~~。
が、こちら側には行かず、廻れ左して、目的の横岳へ向かいます。
こちらが横岳。
ツクモグサを探しながら歩みを進めますが、上空が急に暗くなってきて、
「これはヤバイかも」と二十三夜峰のハシゴを過ぎたあたりでUターン(汗)
残念ながらツクモグサには逢えませんでしたが、
チョウノスケソウにはしっかりご対面。
花も葉も可愛いです~~。なのになんでチョウノスケ~~?(笑)
なんて悠長なことやってるうちに、遠くから雷も聞こえだしたので
赤岳天望荘に避難。
入った途端、大粒の雨が降り出しました。セーフ。
風も強いです。
丁度いい時間なので、ここでお昼。ラーメン@800円
フードコートで食べるようなさっぱりした味は嫌いじゃないけど、
動いた身体にはもう少し塩気が欲しいかな。
ダンナのおでんは写真撮り忘れ(汗)
で、完食したあと、何故か急激に体調悪化で吐く寸前(汗)
高山病か?(ラーメンのせいでは決してないですよ)
しばらく突っ伏して休み、なんとか回復。
トイレに行く途中、五右衛門風呂があるというのを知り、
「寒気もするし、このまま泊まっちゃおうかぁ」とダンナに打診するも
「高山病だったら、少しでも標高を下げた方がいい」と。
「ちぇっ」(笑)
雨が止んだので、五右衛門風呂に後ろ髪を引かれながら、
地蔵尾根から行者小屋へ下山。
歩いている時は平気だったのに、テントに着いたとたんまた体調悪化で、
シュラフにくるまり1時間ほど横になって、回復。
標高を下げたのに体調悪化ってことは高山病じゃない。
だとすると、なんなんでしょうか、原因は(汗)
夕食はキャベツとソーセージのスープ(←包丁いらず)とアルファ米のごはん。
超お手軽だけど、超美味しい♪
山は料理を10倍美味しくしてくれます(笑)
美味しい食事で体調は完全回復(笑)
午後7時半の風景。
黄色いのが我が家のテントです。
昼間着いた時は満杯だったテントスペースも、この時は6張りのみ。
残念ながら曇り空なので、空に向けてカメラを構えることもなく、午後8時過ぎには就寝(早っ)
この日何が嬉しかったって、
登山口の標高1,720mから赤岳天望荘の2,722mまで
1,000mを1日で登れたということ。
今まで実質600mくらいしか登ったことがなく、自分では1,000mなんて
無理だと思っていたから。
あとは体調悪化をどう防ぐかが課題。
ということで、二日目へつづきます。