2月2日(月)、3日(火)の1泊2日で雪山へ行ってまいりました。
前回のスタックに懲りて、今回は宿まで送迎付きという夏沢鉱泉へ。
夏沢鉱泉は、前回行く予定だった赤岳鉱泉と同じく南八ヶ岳、
すぐお隣です。
まずは指定された茅野市内の駐車場に車を停め、
迎えに来てくれた宿のワゴン車に乗り込みます。
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こちらはその駐車場にいたニャンコ。
冷たい氷の上を平気な顔で歩く姿に思わず「カッコいいね~」(笑)
お次に、唐沢鉱泉との分岐でキャタピラの雪上車に乗り換えます。
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昔『私をスキーに連れてって』という映画のロケで圧雪車に乗ったことがありましたが、
その時はキャタピラのすぐ上の鉄板に乗って、頼りは握りしめたバーだけという辛い環境(汗)
人生2度目のキャタピラ車はちゃんと車内で嬉しゅうございました(笑)
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深雪も凸凹も上り下りもキャタピラ車は問題にせず、グワングワンと進みます。
あまり速度は出ず(出さず?)、よく揺れるので遊園地のアトラクションみたい(笑)
それで窓の外は山間の雪景色ですから、楽しいったらない♪
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午前10:30夏沢鉱泉に到着。
建物前面にはソーラーパネル。普通は屋根に設置するけど、
雪で覆われる期間が長いので前面なんでしょうね。
この山小屋の電力はソーラー、風力、水力でつくられているそうです。
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食堂兼居間。暖炉もあります。
しっかり暖房してくれていても外はマイナス18度、ちょっと寒い(汗)
ちなみに、山向こうの行者小屋周辺はマイナス25度だったそうです。
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お部屋は嬉しいオール個室仕様で、案内されたのは横岳の間。
広さは4畳半くらいですが、それで十分。
ちゃんとタオルと歯磨きのセット付ですぜ。ア~ンド湯たんぽサービス付♪
部屋には暖房がないため化粧落としのホホバオイルが
がっちり凍るくらい寒いので、湯たんぽは本当にありがたかったです(涙)
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お昼は宿のラーメン(ダンナ)と牛丼(私) どちらも@800円。
goodなお味でした。
ちょっと休憩して、出発したのは12時少し前。
2日目に条件がそろえば硫黄岳山頂を目指すという予定で、1日目はその下見。
硫黄岳の麓まで行きます。
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登山道は雪どっさり。んで、それがめっちゃ綺麗♪
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木々と雪の造形美にちょっと歩いては足を止め、「うぉーーー」とか「はううぅーーーっ」とか、
言葉にならない声を上げ続けておりました(笑)
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八ヶ岳ブルーの空も美しい。晴天ありがとう♪
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樹林帯の木の多くはシラビソやコメツガで、それがみんな20mを超すような巨木。
ダンナがレゴブロックの人形みたいに小さく見えました(笑)
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次の一歩を踏み出すのが本気で惜しいと思った風景。
この場に留まって1時間くらいずっと眺めていたかった。
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これは、時折吹く風に積もった雪がバササーっと飛ばされた瞬間です。
自分もカメラも雪まみれになったけど、それがまた楽しい。
風よ、ありがとう♪
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鉱泉から1時間ほど歩くと見えてくる硫黄岳のスカイライン。
雪煙が舞って風の強さがうかがえます。
この日、近くの赤岳の稜線上は半端じゃない強風のため、
多くの登山者が登頂をあきらめたそうです。
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そこからすぐにお目見えするオーレン小屋。
冬期は閉鎖されてますが、窓から入ってトイレが使用できるようになっています。
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女性スタッフ募集の看板に一瞬心が揺れた私(笑)
だって「ネパール研修アリ」ですぜ!
料理得意だし(ホントか?)、年齢条件もクリアだし(これはホントw)
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そんなおばさんのランドネポーズ(笑)
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オーレン小屋から30分ほどで夏沢峠に到着。
峠にはヒュッテ夏沢と山彦荘、二つの山小屋がありますが、
冬期はどちらも閉鎖しています。
右上に見えるのが硫黄岳山頂で、その左側は断崖絶壁の爆裂火口跡。
写真では伝わらないけど大迫力です。
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峠からは浅間山もくっきり見えます。
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下見はここまでの予定だったけど、樹林帯を抜けたところまで行ってみました。
雪が踏み固められておらず、フカフカで歩きづらかったです。
この先は強風のメッカで、雪が吹き飛ばされ岩が露出しています。
山頂への道のりは強風との戦いになるのだそうです。
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強風ならではのシュカブラ(風紋)
ここでUターン。
時間も午後2時を過ぎていたのでそのまま宿に戻ります。
ちなみにこの日行き会ったのは2人のみ(汗)
宿に着いて、お風呂へダッシュ。
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山小屋で、しかも冬なのにお風呂に入れるんですよ。
このお風呂を楽しみにしてきたといっても過言ではありません(笑)
更にタイミングよく貸切状態♪
鉱泉を加温したお湯の柔らかさと木肌のぬくもりに
痺れるくらい冷たくなっていた手足がジョワ~~んと温まりました。
この日のお客さんは5組8名。ひとりの方が3人(全員男性)もいました。
奥さんが同行を嫌がったのかな~。楽しいのになぁ~(←余計なお世話)
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夕食は午後5時半から。
猪鍋をメインに魚の煮つけ、コロッケ、根菜のクリーム煮、
デザートは果物の器に入ったアイスクリーム♪
美味しかったよ~~~っ
お宿のスタッフは若い方ばかりで、皆とってもフレンドリー。
山小屋というと、利用する方はちょっと身構えてしまうところがあるんですが、
そういうのが不要で、とても居心地が良かったです。
食後は部屋で冷たい手に息をかけながら(笑)『岳』を読み、
もう一度お風呂。
お風呂で一緒になった60代後半とみられる女性は、48歳から山登りを始め、
100名山をとっくに超え、現在300名山を目指しているとか。
「まだ若いからこれからいくらでも登れるわね」なんて言われちゃったけど、
さていつまで登ることが出来るのか、歩くことが出来るのか、、
自分の心がけ次第かな~。
で、午後9時前には就寝。ダンナは7時半頃から寝てました(笑)
翌日の2月3日(火)
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朝食は午前6時。
お味噌汁のお味噌を増量してくれたら文句なし(笑)
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部屋の窓ガラスにつくられた氷の結晶。アートだわ~。
二日目は硫黄岳山頂を目指す予定だったけど、
午後2時が送迎車の出発時間と知り、私たちの足では硫黄岳往復して、
行程の中にゆっくりお昼休憩も入れてとなるとギリギリかも、、
焦るとろくなことは無いし、、
ということで、予定を変更して小屋の周辺でのんびり過ごすことにしました(笑)
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お日様が昇る前の沢の風景です。凍り方が見事。
ブルーの濃淡だけの世界も美しいもんですね。
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キャタピラ車が通ってきた道を歩きます。
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真っ白なガチャピンがお出迎え。似てるよね?(笑)
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冷たい雪の下で耐える苔。強い生命力を感じます。
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凍てつく沢。落ちないように、そおっと近づいて撮りました。
どれくらいの時間でこんな風に凍るんでしょうね。
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こちらは氷のカーテンみたい。氷の上の雪の結晶も綺麗。
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雪も氷も水も全部水分。当たり前だけど。
凄いな、水分アート。
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少し陽が差してきました。
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柔かな陰影とキラキラが美しい。
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雪ってこんなにキラキラ光るんですね。
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宿の前からは北アルプスが一望できます。
アップ。
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大キレットもくっきり。冬にあそこを踏破する人っているのかな。
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宿の前につくられていた雪洞でコーヒータイム。
陽が差している外よりずっと暖かいけど、それでも寒い(笑)
そこで飲むコーヒーはまた格別でございました。
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巨大ツララを手に自慢げなダンナ。折っただけじゃん(笑)
でっかい魚を釣りあげた人みたいな絵だわね(笑)
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綺麗な雪面に、
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全身でハグ(笑)
頭部の凹みが浅いのを見たダンナ「頭、軽いんじゃない?」(←怒)
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ワカンを履いて登山道から奥にテクテク。
先を急ぐ必要もなく、あっち行って、こっち行って。う~ん、楽しい♪
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こちらは雪の下に身を隠すコメツガの球果。
真下から見るとバラみたいね。
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この日もいい天気。
稜線の風も昨日よりは弱そうで、あと1時間余裕があれば硫黄岳ピストンもOKだったのに、、
と惜しい気持ちも無いわけではないけど、
でも、こんな風にのんびり過ごすのもいいもんだな~と思いましたわ。
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お昼は宿のベンチを借りて、恒例のおでん。辛子もしっかり持参(笑)
最高に美味しかったです♪
帰る前にお風呂へ入って(この時も貸切)、予定通り午後2時に宿を出発。
送ってくれたお兄さんは、近く剣岳へひとりで行くそうな。
冬の剣へひとりで、、って、凄すぎ。やさ男に見えたけど強者なんだろうな。
どうぞ無事帰ってきてくださいね。
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帰りの高速から見た富士山は、本当に絵のようでした。
ああ、楽しかった~~