木曽路への旅は渋滞を避けるべく4日の午前3時出発。
ETC割引1,000円の恩恵にやっとこさ与れて嬉しいッス(あとが怖いけど)
中央道の伊那インターで降りる予定が、運転手であるダンナがまたもや
喋りまくっていて降り損ね、次の駒ヶ根インターで降りる羽目に(汗)
そしたら、目の前に雪を頂いた美しい駒ヶ岳の姿が、、、
これは、きっと駒ヶ岳の千畳敷カールへ行きなさいという神様の思し召しであろう
ということで、ロープウェイ乗り場行きのバス停へ行ってみたらば、
バス停から千畳敷まで往復ひとり3,800円とな(汗)。
ってことは二人で7,600円。駐車料金入れるとジャスト8,000円(大汗)
「千畳敷、まだ雪だらけだよね?」
「お、おう。寒いぞ、絶対。行くなら夏だな。うん」
ということで、今回はパス。
貧乏は悲しいぜ。
北上し、奈良井ダムの脇を走っていると、木の上をザザザっと動く影が、、
お猿さんでした。
カメラ目線、サンキュー。
奈良井宿へちょこっと立ち寄り。
朝7時過ぎなのでまだ観光客もいません。
木曽路の宿場としては妻籠や馬籠に比べると知られていませんが、
思っていたより規模が大きく街並みがきっちりと保存されていて
意外でありました(と言ったら失礼かな)。
南下して、花崗岩の浸食により出来た寝覚ノ床へ。
寝覚ノ床という名前の由来は浦島太郎と関係があるそうです。
確かに手前の岩は亀そっくりだし。
詳しくは
こちらで(笑)
白い花崗岩とエメラルドグリーンのコントラストに「ほぉ~っ」
遊歩道の新緑に「ほぇ~~~っ」
ボキャブラリーがなくてすんません(汗汗)
お次は国道19号線から15km程山間の道を進み、赤沢自然休養林へ。
途中にある姫渕。息を呑むようなこの色。バスクリンみたいって
言っちゃうと台無しかな(汗)
ピンクの花はアカヤシオというそうです。この辺のあちらこちらを
優しく彩ってくれてました。
休養林です。
ここは樹齢300年を超える木曽ヒノキの天然林、森林浴発祥の地だそうです。
私、こういう真っ直ぐな木はみんな杉だと思ってました(恥)
昔は木材の運搬に使われていた森林鉄道は往復2、2kmで800円。
復路は歩く人も多いので片道料金も設定してほしいところであります。
他木に抱きつかれて腰が引けてるヒノキ。
吉井さん好きだろうな、こういうの(笑)
上の写真と正反対の初々しい新芽(笑)
めっちゃ可愛いです。
お昼は風のよく通る素敵なカフェで(笑)
豚汁と五平餅です。
豚はどこ?味薄くない?っていう豚汁なんだけど、何故か美味しい(笑)
更に南下し、この旅の目的地である妻籠宿へ到着。
妻籠と言えば、ここ寺下の町並みですね。
さすがGW、人がわんさか。
でも朝の6時はこんなカンジ。
夕暮れはこれ。
妻籠の朝・昼・晩。
どれも味わい深いですが、やはり夕暮れの妻籠宿の風景は格別で、
自分の中に代々流れてきた日本人としての血を再認識させられます。
妻籠に住まう方達の町並保存に対する努力と姿勢に感謝。
妻籠は5度目ですが、最後に訪れてからもう20年経ちます。
でもって、前回泊まったのは学生時代。いったい何十年前でありましょうか(笑)
こちらがその何十年か前に泊まった松代屋さん。
200年くらいの歴史のあるお宿です。
襖で仕切られたお部屋、渡り廊下、厠、湯気で真っ白になったお風呂、
炬燵に繋げて敷いてくれたお布団、、
なんとも居心地が良かったなぁ、という記憶があります。
今回はGWということで予約できたのは直前にキャンセルの出た
大吉さんという民宿。
妻籠宿の中では南木曽駅寄りの一番端っこ、鯉岩のすぐ近くにありました。
まだ新しいお宿です。よく作り込まれてはいるんですが、やはりそれは~風、、
テーマパークの建物のようで、なんとも、、
あっ、でも女将さんもお嬢さんもとても良くしてくれましたし、
お料理もなかなか美味しかったです。はい。
こちらは脇本陣奥谷。
島崎藤村の初恋の人、“まだ上げそめし前髪の”の『ゆふ』さんが嫁いだお家です。
妻籠に来たらここはぜひ訪れてほしいところです。
囲炉裏の煤が染みこんだ柱の香りを嗅ぐだけも価値あります。
そして、妻籠、というか木曽路のお土産は↓栗きんとんがお薦めです。
一口大の大きさで210円は高いなと思いつつ、宿で食べようと2つ買い、
食べてみたら、めっちゃ美味しい。
栗と少しの砂糖のみで作られているそうです。
翌日再び買いに行きました。
5日は妻籠から馬籠へ。
学生時代、友人と3人で妻籠から馬籠をめざしてテクテク歩いていたら
役場の車が通りかかり「結構距離があるから乗って行きなさい」と。
今だったら誰も声かけてくれないだろうな(笑)
ちなみに妻籠から馬籠までは約7、5kmです。
妻籠のしっとりした風情に対し、馬籠は賑やかな観光地といった趣です。
こちらはその学生時代に泊まった民宿の但馬屋さん。
囲炉裏のある素朴な良いお宿でした。
それにしても、馬籠の坂道はこんなに急だったかなぁ、と。
年取ったってことですかね。
馬籠からまた妻籠方面へ戻り、途中2つの滝を見物。
こちら雄滝。
吉川英治の「宮本武蔵」で「男垂(おたる)の滝」として登場した場所だそうです。
こちらは雌滝。
どちらも新緑と白い水の流れが本当に綺麗だったんだけど、
写真に撮ると全然それが上手く表現できてなくて、
フィルターに息吹きかけの誤魔化しテクで撮ってみたりして(笑)
帰路に着く前に温泉に入ってくべぇ、ということで19号線を西に入り、
『秘境柿其渓谷口にある一軒宿の秘湯』という柿其(かきぞれ)温泉へ。
こちらがその一軒宿の“いち川”さん。いいカンジでしょ?
でもって、温泉はこれ。メチャメチャいいカンジ。
お昼過ぎだったので他にお客さんはおらず、ダンナも私もひとりで
渓谷の新緑を眺めながらゆっくりと温泉に浸からせてもらいました。
帰路はちょっと遠回りして19号線を東に入った川沿いの道をドライブ。
有名でも何でもない与川という川の景色、これが素晴らしかったです。
橋(たぶん与川大橋)から真下を覘いたところ。
淡い新緑の木々と薄紫色の山藤の間を複雑に入り組んで流れる白い川、
まさに絶景だったんですよ。
って言っても、この写真じゃ全然分からないですね(大汗)
こちらの方面に行かれる方、ぜひお立ち寄りを。
このあたりです。
但し、高所恐怖症の方にはお薦めしません。
吉井さんはダメってことね。
さて、連休明けにはババ様が退院してくる我が家。
また、こうしてダンナと二人で旅行に出掛けられることが
出来るのでありましょうか。
※大きな写真はこちらです